インフルエンザ患者数 前週より減少も依然として多い状況続く

全国の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、12月3日までの1週間で1医療機関当たり26.72人と、前の週から減少しましたが、依然として多い状況が続いています。

1医療機関当たり26.72人

国立感染症研究所などによりますと、今月3日までの1週間に全国およそ5000か所の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は13万2117人で前の週から7797人減少しました。

1医療機関当たりでは前の週から1.58人少ない26.72人となりました。

データを基に推計されるこの1週間の全国の患者数はおよそ91万人となっていて、ことし9月4日以降の累積の患者数はおよそ688万5000人と推計されています。

17道県で「警報レベル」超える

都道府県別に見ますと、
▽北海道が50.49人
▽宮城県が42.66人
▽福岡県が40.13人
▽長野県が40.09人
など、17の道と県で「警報レベル」とされる30人を超え、沖縄県を除くすべての都道府県で「注意報レベル」の10人を超えています。

専門家 “年明けに急激に増える可能性 引き続き対策を”

感染症に詳しい東邦大学の舘田一博教授は、「患者数は減少したが横ばいの状況だ。今後も増加の傾向が見込まれ、年明けには急激に増える可能性もある。引き続き、室内では適度な湿度を保つことや換気に注意すること、それに密になるような場面でのマスクの着用など、生活の中で可能な範囲で感染対策を意識してほしい」と話しています。