Ｑ 　最近、手の爪の表面が剥がれて気になる。

　 ヨミドック 　「二枚爪」と呼ぶ、爪の先の方が薄く剥がれる状態ですね。爪がきちんと生え替わると治ります。

　 Ｑ 　どうして起きるの。

　 ヨ 　乾燥して爪の水分量が減るのが大きな原因です。外気が乾燥しやすい秋や冬によく見られます。乾燥によるトラブルには、爪や指のささくれ、ひび割れもあります。

　 Ｑ 　ささくれもできてる。

　 ヨ 　爪のキューティクルが剥がれる「爪のささくれ」、爪周りの皮膚が乾燥して角質がめくれ上がる「指のささくれ」の２種類があります。

　 Ｑ 　原因は乾燥だけ？

　 ヨ 　爪や指先への外的刺激も影響します。小まめな手洗いやアルコール消毒、水仕事は乾燥を招きます。乾燥した状態で、ぶつかったり、圧がかかったりすると、爪は割れやすくなります。また、スマートフォンやパソコンを頻繁に操作すると、タッチパネルやキーボードとの摩擦や外圧が指先への負担になります。

　 Ｑ 　今、悩む人は多そう。

　 ヨ 　ユースキン製薬が今年２月、１０～７０代の男女５０１人に行った調査では、実に７８％が「指先が荒れている」と回答しました。爪が弱い人は爪が剥がれ、爪の周りが弱い人はささくれが出ます。

　 Ｑ 　どう対処すればいい？

　 ヨ 　二枚爪は、剥がれた所をやすりで優しく削りましょう。爪をコーティングする透明なマニキュアを塗るのもおすすめです。ささくれは根元部分からカットしましょう。爪切りや眉用のはさみを使うと良いですね。いずれもめくってむくのは禁物です。

　 Ｑ 　乾燥を防ぐには？

　 ヨ 　保湿が大切です。体の末端にある指先は血流が悪くなりがちで、冷えやすい。冷えは新陳代謝の低下を招き、手荒れの原因になります。爪の周りをマッサージしながら、爪の先までハンドクリームを塗るようにしましょう。指先を保護するため、洗濯や掃除、書類整理などの作業は手袋をして行うのがおすすめです。

　 Ｑ 　指先も大事にするわ。

　 ヨ 　爪には病気のサインが現れることがあります。甲状腺や内分泌の異常が見つかったり、 乾癬（かんせん） や 掌蹠膿疱症（しょうせきのうほうしょう） といった皮膚の病気だったりします。爪の異常が急速に進む場合、複数の指や足の爪にまで変化がみられる時は、皮膚科を受診しましょう。

（西田真奈美／取材協力＝野村有子・野村皮膚科医院院長、ユースキン製薬株式会社）

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