インタビュー

「この人の人生に関われる」——訪問の現場で育った看護師の物語~訪問看護ステーションMARE 吉原さんにインタビュー~

【※本記事はNsPace Career が事業所向けに提供している「特集記事掲載サービス」によるものです。取材・撮影・編集はNsPace Career が担当しました。】

訪問看護との出会いは、驚きの連続だった

「自分の家族の中に、ケアが必要なひとがいて。地域で受ける医療や介護はもともと身近だったんです——」

病棟経験はあったものの、訪問看護は初めて。吉原さんは知らない世界に飛び込む不安もあったと言います。

「最初は“本当に一人で行くの?”って。病棟ではチームで動くのが当たり前だったので、一人で判断する場面があるって聞いた時は正直怖かったです」

けれど、実際に現場に立ってみると、その印象は大きく変わっていきました。

「おうちの中に入って、その人の人生の一部を見せてもらう感じ。こんなに丁寧に関われるんだって驚きました」

訪問看護ならではの濃い関わり。吉原さんの心には、その新鮮さとやりがいが強く残ったそうです。はじめての訪問看護では、主に精神疾患を抱える利用者さんへ訪問していたと話す、吉原さん。

その後、ご縁があって訪問看護ステーションMAREに入職されました。入職後は、その明るいお人柄を評価され、主任としてスタッフを引っ張っています。

看護師の職種別働き方

未経験からの挑戦——「わからない」を乗り越えて

最初は、とにかく「わからないことだらけ」。

「何かをするときに“これで大丈夫?”と思ってました。病棟ではすぐ聞けるけど、訪問はその場で判断しないといけない。それが怖かったですね」

それでも、吉原さんが一歩ずつ前に進めたのは、周囲の支えがあったからだといいます。

「“わからないならすぐ聞いて”と常に言ってもらえたんです。報告や相談がしやすい雰囲気で。同行訪問もたくさんしてもらえたので、自信がつくまで安心して学べました」

スタッフみんなが話しやすく、相談しやすい。そういった雰囲気の中で、日々の積み重ねが少しずつ自信に変わっていきました。

「わからないってこと自体が、成長の種なんだって今は思えます」

明るく笑顔でお話しされる吉原さん
明るく笑顔でお話しされる吉原さんには、元気がもらえる。

「この人の人生に関われる」訪問のやりがい

病棟では感じられなかった“生活のリアル”。訪問の現場では、それが日常です。

「肺炎を繰り返す方がいて、毎月のように入院していたんです。どうしたら再発せずにおうちで暮らせるかみんなで考えたり、悩んだりして…その方、入院はしたくなくて。ケアの介入頻度を増やして関わったことで、その後入院せずにご自宅で過ごせているんですよ」

吉原さんは、自分のことのように嬉しそうに利用者さんの話をしてくれます。

「“ありがとうね”って言われた時は、やっぱり嬉しいです。病院とは違って、感謝の言葉がダイレクトに返ってくるのが訪問の魅力だと思います」

自分の関わりが、その人の人生や生活に直接つながっている。だからこそ、感じられる喜びも大きいのかもしれません。

一人じゃないから頑張れる——支え合うチームの存在

「一人で行くから不安、と思われがちなんですけど……実は全然一人じゃないんです」

吉原さんは、そう断言します。訪問の現場では、一人で訪問していても、常にチームとつながっています。

「訪問中に“これどうしよう”って思ったら、すぐに電話で聞けるんです。『それならこうしてみて』ってすぐ返ってくる。そういう安心感があるから、怖くなくなるんですよね」

また、訪問看護ステーション全体の雰囲気も、吉原さんの背中を押してくれたそうです。

「スタッフを“みんなで育てる”空気があるんです。上下関係というより、横のつながりが強い。誰かが困ってたら、みんなでフォローしようっていう文化があるから、挑戦しやすいんです。それに、スタッフとは“1日1笑”ではなく、それ以上の“1日5笑以上”です!楽しく働けているのもスタッフみんなの明るいところだと思います」

お互いを支え合うスタッフにも訪問看護ステーションMAREならではの特徴があります。看護師だけでなく、理学療法士や言語聴覚士が在籍しており、多様な関わりをすることで、利用者さんの生活のサポートをより豊かにしています。さらに、訪問美容を担っている、美容師も在籍しているため飛び込みの依頼が直接事務所に来ることもあるとか。

「近所の方がチラシやポスターを見て、“髪を切ってほしいの”と訪問美容だけの依頼が来ることもあります。地域の方に訪問看護を知っていただく良いきっかけになっていると嬉しいです。」

訪問看護だけにとらわれず、地域にも開かれた訪問看護ステーションとして新しいケアの形を提供しています。

未来の仲間へ伝えたいこと

未経験で不安を感じている看護師さんへ、吉原さんはこう語ります。

「“できない”を理由にしなくて大丈夫です。私も最初はできなかったけど、それでもここまでこられました」

そして最後に、こんな言葉を添えてくれました。

「患者さんに関わることで、自分自身が育てられる——そんな仕事です。迷っているなら、ぜひ一度見学に来てほしいです」

やわらかく、でも力強いメッセージ。

訪問看護の温かさ、そして吉原さんのまっすぐな人柄が、きっと誰かの背中をそっと押してくれることでしょう。

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インタビュアーより

「楽しいって思えるのがいちばん」という吉原さんの言葉が、とても印象的でした。訪問看護は、一人ひとりの人生に丁寧に寄り添える仕事。それが大変ではあるものの、“楽しい”ととらえる吉原さんのまなざしや語り口から、その奥深い魅力を強く感じました。

経験の有無にかかわらず、「人と丁寧に向き合いたい」と思う方にこそ、訪問看護という選択肢がある——そう思わせてくれるインタビューでした。

訪問美容を担当する美容師さん
スタッフの中には、訪問美容を担当する美容師さんも働いています!

事業所概要

事業所名:訪問看護ステーションMARE

住所:〒661-0025

兵庫県尼崎市立花町1-14-11

ハイツルミナール302号

◎ 勤務形態:常勤・非常勤(応相談)

◎ 教育体制:同行訪問・定期カンファレンス・OJTあり

◎ 雰囲気:落ち着いたアットホームな空気。子育て中のスタッフも活躍中。

運営方針:ステーションの看護職員等は、要介護者の心身の特性を踏まえて、全体的な日常生活動作の維持、回復を図ることを重視した在宅療養が継続できるように支援いたします。要支援者が可能な限りその居宅において、自立した日常生活を営むことができるよう、その療養生活を支援するとともに利用者の心身の機能の維持回復を図り、もって利用者の生活機能の維持又は向上を目指すものといたします。

事業の実施に当たっては、関係市町村、地域の保健、医療、福祉サービスとの綿密な連携を図り、総合的なサービスの提供に努めるものとします。

兵庫県尼崎市にある訪問看護ステーション。未経験者の受け入れ体制が整っており、「パーキンソン病・がんターミナル専門」24時間対応型訪問看護ステーションです。スタッフ同士の横のつながりが強く、安心して相談・共有できる風通しの良さが魅力。

事業所紹介ページ:https://ns-pace-career.com/facilities/16677

この記事を読んで「訪問看護、自分にもできるかも」と感じた方へ

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記事提供:NsPace Careerナビ編集部

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