記事一覧

2023年11月7日
2023年11月7日

ムーンフェイス(満月様顔貌)

ムーンフェイス(満月様顔貌)とは、顔に脂肪がつき、満月のような顔貌になった状態のことです。副腎皮質ホルモンの過剰分泌やステロイドの長期間もしくは過剰投与が主な原因です。ステロイド投与の場合、症状が現れるのは治療開始から1~2週間が経過したころです。外見の変化に不安を抱える方も少なくありませんが、ステロイドの量を減らすことで改善します。ステロイド治療を行う疾患には、全身エリテマトーデス、リウマチ、気管支喘息、腎臓病、肺炎などがあります。 監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗

2023年11月7日
2023年11月7日

ツルゴール反応

ツルゴールとは、皮膚の張り(緊張)のこと。ツルゴール反応(ツルゴールテスト)は、脱水の評価に使用する触診のことです。前腕または胸骨上の皮膚をつまみ上げてすぐに放し、2秒以内に元の状態に戻らなければ体液量が減少している可能性があります。脱水の可能性が疑われるため、濃縮尿や唇の乾きなどにも注意が必要です。 監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗

2023年9月7日
2023年9月7日

高張性脱水

発汗や尿崩症により体内の水分が失われたにもかかわらず水分補給を怠ったために、血液中のナトリウム濃度が高くなり、細胞内から細胞外へ水分が移動し、細胞内の水分が減少した脱水のことをいいます。症状として、発熱や口喝などが現れます。高張性脱水では、血液中に多く存在するナトリウムとクロールの血中濃度が高くなりやすく、高ナトリウム血症や高クローム血症が起こりやすくなります。血液中のナトリウム濃度が異常になる高ナトリウム血症を発症すると、けいれんや昏睡が生じる場合があり、速やかな補正が必要になります。高クロール血症については、特徴的な症状がなく、一般的に高ナトリウム血症に併発して起こり、ナトリウムを補正することで正常化できるため、特に、治療対象としません。また、その他のカリウム、マグネシウムなどの電解質については、細胞内に多く存在しているため、細胞内の水分が減ることで、細胞内のカリウムやマグネシウム濃度が高くなりますが、血液中のカリウムやマグネシウム濃度が高くなる高カリウム血症や高マグネシウム血症が起こることはありません。また、高張性脱水の状態を改善することで細胞内の電解質バランスも改善されるため、特に問題にしません。発汗の速度が速く、多くの汗をかくほどに血液中の水分が多く失われ、高張性脱水のリスクが高まります。 監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗

2023年9月7日
2023年9月7日

シックデイ

糖尿病の方が別の病気にかかり、普段通りの生活が出来なくなった時のことを言います。例えば、風邪をはじめとした感染症や胃腸障害などに罹患することでおこる発熱や嘔吐、下痢、食欲不振などの症状や手術やケガなどによる体調不良のことです。シックデイの時は、インシュリンの働きを抑える副腎ホルモンやアドレナリンなどのストレスホルモンの多量分泌、脱水による血液の濃縮により、血糖値が上昇しやすくなります。また、食事を十分に摂れない場合は低血糖になる可能性もあります。対処法は、安静と保温の徹底、食事の工夫、こまめな血糖自己測定などです。 監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗

2023年7月19日
2023年7月19日

低張性脱水

発汗や下痢、嘔吐などで水分とナトリウムなどの電解質が減少したにもかかわらず、水分だけを摂取し、血液中のナトリウム濃度が低下した脱水のことです。ナトリウムの血中濃度を保つために血液中の水分が細胞内に移動するため、血液を含めた細胞外液の総容量の減少が起こります。症状は、低血圧や頭痛、頻脈、麻痺、全身倦怠、意識障害などで、口喝は生じません。 監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗

2023年7月19日
2023年7月19日

テタニー症状

カルシウムの血中濃度の低下によって末梢神経の興奮性が亢進し、筋肉が持続的に硬直する状態です。両手指のこわばりや顔の引きつり、全身の痺れなどが現れます。また、情緒不安定やイライラするといった精神面での異常が見られることもあります。 原因は、体内のカルシウム量を調節するホルモンを分泌する副甲状腺の機能低下や免疫異常、腎臓の機能低下(ビタミンDを活性化できなくなるため腸管からのカルシウム吸収が低下するため)などです。 監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗

2023年7月19日
2023年7月19日

DKS(糖尿病性ケトアシドーシス)

血液中のインスリンが不足することで脂肪が分解され、ケトン体の血中濃度が高まることで血液が酸性に傾いた状態です。1型糖尿病で起こりやすく、糖尿病発症時やインスリン注射を中断したとき、外傷や感染症などでインスリンの必要量が著しく増加したときなどに発生します。口喝や多尿、多飲、体重減少、全身倦怠感などが急激に現れます。悪化すると、呼吸困難や速くて深い呼吸(クスマウル大呼吸)、悪心、嘔吐、腹痛、意識障害などが起こります。 監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗

2023年7月19日
2023年7月19日

糖尿病性ケトアシドーシス(DKS)

血液中のインスリンが不足することで脂肪が分解され、ケトン体の血中濃度が高まることで血液が酸性に傾いた状態です。1型糖尿病で起こりやすく、糖尿病発症時やインスリン注射を中断したとき、外傷や感染症などでインスリンの必要量が著しく増加したときなどに発生します。口喝や多尿、多飲、体重減少、全身倦怠感などが急激に現れます。悪化すると、呼吸困難や速くて深い呼吸(クスマウル大呼吸)、悪心、嘔吐、腹痛、意識障害などが起こります。 監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗

2023年7月19日
2023年7月19日

電解質異常

腎機能障害や脱水、発熱などにより血液や体液に含まれる水、ナトリウム (Na)、カリウム(K)、カルシウム(Ca)・クロール(Cl)、マグネウム(Mg)といった電解質バランスが崩れた状態のことをいいます。電解質は体内のpHや水分量のバランスを保ち、細胞の浸透圧調節、神経細胞や筋肉の働きにも深く関わっています。異常時には生命の危機に直結する可能性もあり、早期に発見し、適切な治療をすることが重要です。主に血液検査によって測定が可能で、必要に応じて食事療法、輸液管理、全身状態のモニタリングを実施します。 監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗

2023年7月19日
2023年7月19日

高カルシウム血症

血液中のカルシム濃度が12~13mg/dL以上になった状態のことです。原因の多くは原発性副甲状腺機能亢進症や悪性腫瘍です。ほか、ビタミンDの過剰摂取や薬剤の副作用により起こるといわれています。倦怠感・食欲不振・口喝・嘔気・嘔吐・不整脈などの症状が見られ、重症になると昏睡状態になります。 監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗

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