2026年2月26日 2026年2月26日 劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS) 劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS:streptococcal toxic shock syndrome)は、通称「人食いバクテリア」と呼ばれる重篤な感染症で、主にA群溶血性レンサ球菌(A群溶連菌)によって引き起こされます。発症後、短時間で全身状態が悪化することが特徴です。この細菌は通常、喉や皮膚に存在し、感染しても無症状のことが多く、ほとんどが咽頭炎や軽い皮膚感染症にとどまります。しかし、まれに無菌状態の肺や筋肉、脂肪組織、血液などに侵入し、突発的に発症。敗血症をはじめとした重篤な症状を引き起こします。その結果、急速に手足の壊死や多臓器不全が進行するほか、ショック状態から死に至るおそれがあります。 具体的な初期症状には、咽頭痛、発熱、血圧低下、全身倦怠感、消化器症状(食欲不振、嘔気、嘔吐、下痢)筋肉痛、四肢の疼痛、腫脹などが含まれますが、明らかな前駆症状がない場合もあります。発症後24時間以内に軟部組織の病変、循環不全、呼吸不全、播種性血管内凝固症候群(DIC:disseminated intra- vascular coagulation)、肝腎不全などが急速に進行します。発症リスクが高いのは、糖尿病や慢性呼吸器疾患などの基礎疾患を持つ人、免疫抑制剤を使用している人、高齢者、新生児、妊婦や周産期の女性などです。ただし、誰にでも感染リスクがあるため注意が必要です。 治療は適切な抗菌薬の使用が基本で、ペニシリン系薬剤が第一選択とされ、毒素産生を抑制するためにクリンダマイシンの併用が推奨されています。また、全身状態の管理や必要に応じて外科的処置を行い、病原体の評価や感染範囲の確認、感染源の除去(デブリードマン)を実施します。 感染対策としては、個室隔離し飛沫予防策と接触予防策を徹底します。壊死性筋膜炎など滲出液がある場合は、滲出液が出なくなる、あるいは培養検査で陰性が確認されるまで(検体採取の目安:抗菌薬開始7~10日後)、感染対策を継続することが推奨されます。ただし、創部をしっかりガーゼで覆い、滲出液の漏出が防げる場合は隔離を解除することも可能です。その際は、処置時の防護具の着用や処置後の環境整備を確実に行うことが重要です。 >>関連記事溶連菌感染症の原因・症状・対処法。大人の感染や気づかず放置した場合は? 監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗 この度はNsPaceにお越しいただき、ありがとうございます。 NsPaceは訪問看護に携わる皆さま、これから携わりたいと思っている皆さまのための場所です。 日々、皆さまのお仕事に役立つ情報を発信していく予定ですので、よろしくお願いします。 ご面倒かと思いますがご利用の際は、会員登録(無料)をお願い致します。
2026年2月26日 2026年2月26日 STSS(劇症型溶血性レンサ球菌感染症) 劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS:streptococcal toxic shock syndrome)は、通称「人食いバクテリア」と呼ばれる重篤な感染症で、主にA群溶血性レンサ球菌(A群溶連菌)によって引き起こされます。発症後、短時間で全身状態が悪化することが特徴です。この細菌は通常、喉や皮膚に存在し、感染しても無症状のことが多く、ほとんどが咽頭炎や軽い皮膚感染症にとどまります。しかし、まれに無菌状態の肺や筋肉、脂肪組織、血液などに侵入し、突発的に発症。敗血症をはじめとした重篤な症状を引き起こします。その結果、急速に手足の壊死や多臓器不全が進行するほか、ショック状態から死に至るおそれがあります。 具体的な初期症状には、咽頭痛、発熱、血圧低下、全身倦怠感、消化器症状(食欲不振、嘔気、嘔吐、下痢)筋肉痛、四肢の疼痛、腫脹などが含まれますが、明らかな前駆症状がない場合もあります。発症後24時間以内に軟部組織の病変、循環不全、呼吸不全、播種性血管内凝固症候群(DIC:disseminated intra- vascular coagulation)、肝腎不全などが急速に進行します。発症リスクが高いのは、糖尿病や慢性呼吸器疾患などの基礎疾患を持つ人、免疫抑制剤を使用している人、高齢者、新生児、妊婦や周産期の女性などです。ただし、誰にでも感染リスクがあるため注意が必要です。 治療は適切な抗菌薬の使用が基本で、ペニシリン系薬剤が第一選択とされ、毒素産生を抑制するためにクリンダマイシンの併用が推奨されています。また、全身状態の管理や必要に応じて外科的処置を行い、病原体の評価や感染範囲の確認、感染源の除去(デブリードマン)を実施します。 感染対策としては、個室隔離し飛沫予防策と接触予防策を徹底します。壊死性筋膜炎など滲出液がある場合は、滲出液が出なくなる、あるいは培養検査で陰性が確認されるまで(検体採取の目安:抗菌薬開始7~10日後)、感染対策を継続することが推奨されます。ただし、創部をしっかりガーゼで覆い、滲出液の漏出が防げる場合は隔離を解除することも可能です。その際は、処置時の防護具の着用や処置後の環境整備を確実に行うことが重要です。 >>関連記事溶連菌感染症の原因・症状・対処法。大人の感染や気づかず放置した場合は? 監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗 この度はNsPaceにお越しいただき、ありがとうございます。 NsPaceは訪問看護に携わる皆さま、これから携わりたいと思っている皆さまのための場所です。 日々、皆さまのお仕事に役立つ情報を発信していく予定ですので、よろしくお願いします。 ご面倒かと思いますがご利用の際は、会員登録(無料)をお願い致します。
2026年2月26日 2026年2月26日 いちご舌 いちご舌とは、舌が真っ赤に腫れて、表面にいちごの種のような赤いブツブツができる状態を指します。主に溶連菌感染症(原因菌:A群β溶血性レンサ球菌)でみられる症状です。 そのほか、川崎病が原因で起こることがあります。いちご舌の症状がみられた場合は医療機関に受診をしてください。 >>関連ページ川崎病の症状・原因・治療法。発症しやすい年齢から後遺症まで解説溶連菌感染症の原因・症状・対処法。大人の感染や気づかず放置した場合は? 監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗 この度はNsPaceにお越しいただき、ありがとうございます。 NsPaceは訪問看護に携わる皆さま、これから携わりたいと思っている皆さまのための場所です。 日々、皆さまのお仕事に役立つ情報を発信していく予定ですので、よろしくお願いします。 ご面倒かと思いますがご利用の際は、会員登録(無料)をお願い致します。
2026年2月26日 2026年2月26日 口腔カンジダ症 口腔カンジダ症は、主に全身衰弱、ステロイド療法、がん化学療法、糖尿病などで免疫力が低下した人にみられる真菌感染症です。また、義歯の掃除不良や口腔乾燥、吸入ステロイドの使用は、口腔カンジタ症の局所的なリスク因子として挙げられます。 口腔カンジタ症の代表的な症状は、口腔内の粘膜の痛みや味覚障害です。粘膜の表面に薄い膜ができる偽膜性カンジタ、粘膜表面が厚くなる肥厚性カンジタ、粘膜表面が萎縮し赤くなる萎縮性カンジタの3種類があります。 口腔カンジタ症を放置すると、肺炎をはじめ深部感染症を起こすリスクが高まるため、早めのケアが大切です。口腔ケアや口腔内の保湿、義歯の洗浄が重要です。ブラシだけでのケアではバイオフィルムは除去できないため、超音波による洗浄あるいは義歯洗浄剤を用いてのケアが必要です。 監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗 この度はNsPaceにお越しいただき、ありがとうございます。 NsPaceは訪問看護に携わる皆さま、これから携わりたいと思っている皆さまのための場所です。 日々、皆さまのお仕事に役立つ情報を発信していく予定ですので、よろしくお願いします。 ご面倒かと思いますがご利用の際は、会員登録(無料)をお願い致します。
2023年11月7日 2023年11月7日 B型肝炎ウイルス(HBV ) HBV(B型肝炎ウイルス)は、B型肝炎を引き起こすウイルスで、血液感染または性交渉が主な感染経路です。微熱や食欲不振、全身倦怠感、嘔吐、上腹部膨満感、右季肋部痛などの症状が現れ、しばらくして30~50%の人に黄疸が生じます。ただし、小児の場合に黄疸が出る頻度は10%以下です。重症例を除いて、これらの症状は1ヵ月程度で回復します。また、成人期における感染の70〜80%は、免疫機能に異常がなければウイルスは完全に排除され、キャリア化はしないとされていますが、免疫機能が未熟な乳幼児期の感染では、90%がキャリア化するとされています。 監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗 この度はNsPaceにお越しいただき、ありがとうございます。 NsPaceは訪問看護に携わる皆さま、これから携わりたいと思っている皆さまのための場所です。 日々、皆さまのお仕事に役立つ情報を発信していく予定ですので、よろしくお願いします。 ご面倒かと思いますがご利用の際は、会員登録(無料)をお願い致します。
2023年11月7日 2023年11月7日 HBV(B型肝炎ウイルス ) HBV(B型肝炎ウイルス)は、B型肝炎を引き起こすウイルスで、血液感染または性交渉が主な感染経路です。微熱や食欲不振、全身倦怠感、嘔吐、上腹部膨満感、右季肋部痛などの症状が現れ、しばらくして30~50%の人に黄疸が生じます。ただし、小児の場合に黄疸が出る頻度は10%以下です。重症例を除いて、これらの症状は1ヵ月程度で回復します。また、成人期における感染の70〜80%は、免疫機能に異常がなければウイルスは完全に排除され、キャリア化はしないとされていますが、免疫機能が未熟な乳幼児期の感染では、90%がキャリア化するとされています。 監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗 この度はNsPaceにお越しいただき、ありがとうございます。 NsPaceは訪問看護に携わる皆さま、これから携わりたいと思っている皆さまのための場所です。 日々、皆さまのお仕事に役立つ情報を発信していく予定ですので、よろしくお願いします。 ご面倒かと思いますがご利用の際は、会員登録(無料)をお願い致します。
2023年11月7日 2023年11月7日 C型肝炎ウイルス(HCV) HCV(C型肝炎ウイルス)は、血液を介して感染することでC型肝炎を引き起こすウイルスです。注射針の使い回しや不衛生な医療処置、スクリーニング検査をしていない血液や血液製剤の輸血などによって感染します。潜伏期間は2週間~6ヵ月で、発熱や食欲低下、吐き気、腹痛、灰白色便、関節痛、黄疸などが現れることがありますが、約80%は無症状です。 監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗 この度はNsPaceにお越しいただき、ありがとうございます。 NsPaceは訪問看護に携わる皆さま、これから携わりたいと思っている皆さまのための場所です。 日々、皆さまのお仕事に役立つ情報を発信していく予定ですので、よろしくお願いします。 ご面倒かと思いますがご利用の際は、会員登録(無料)をお願い致します。
2023年11月7日 2023年11月7日 HCV(C型肝炎ウイルス) HCV(C型肝炎ウイルス)は、血液を介して感染することでC型肝炎を引き起こすウイルスです。注射針の使い回しや不衛生な医療処置、スクリーニング検査をしていない血液や血液製剤の輸血などによって感染します。潜伏期間は2週間~6ヵ月で、発熱や食欲低下、吐き気、腹痛、灰白色便、関節痛、黄疸などが現れることがありますが、約80%は無症状です。 監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗 この度はNsPaceにお越しいただき、ありがとうございます。 NsPaceは訪問看護に携わる皆さま、これから携わりたいと思っている皆さまのための場所です。 日々、皆さまのお仕事に役立つ情報を発信していく予定ですので、よろしくお願いします。 ご面倒かと思いますがご利用の際は、会員登録(無料)をお願い致します。
2023年7月19日 2023年7月19日 発熱性好中球減少症 悪性腫瘍に対する薬物療法の実施により、好中球が500/μl未満に減少するとともに37.5度以上に発熱した状態のことです。寒気、体が震えるなどの症状が現れる場合があります。原因は、白血球の中でも重要な役割を担う好中球が減少し、細菌や真菌などの排除が困難になり感染症を発症したことです。病原体を排除する機能が一時的に低下しているため、重症化のリスクが高まります。 監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗 この度はNsPaceにお越しいただき、ありがとうございます。 NsPaceは訪問看護に携わる皆さま、これから携わりたいと思っている皆さまのための場所です。 日々、皆さまのお仕事に役立つ情報を発信していく予定ですので、よろしくお願いします。 ご面倒かと思いますがご利用の際は、会員登録(無料)をお願い致します。
2023年7月19日 2023年7月19日 敗血症性ショック 重症敗血症の中でも循環および細胞内代謝、またはいずれかの機能に重度の異常が生じることで死亡率が著明に上昇した病態です。十分な輸液を実施しても平均動脈圧65mmHgを維持するために血管収縮薬投与を必要とし、なおかつ血清乳酸値2mmol/Lを超えている状態です。グラム陰性桿菌またはグラム陽性球菌、真菌などの感染が原因となり、糖尿病や肝硬変、白血球減少などがあるとリスクが増加します。 監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗 この度はNsPaceにお越しいただき、ありがとうございます。 NsPaceは訪問看護に携わる皆さま、これから携わりたいと思っている皆さまのための場所です。 日々、皆さまのお仕事に役立つ情報を発信していく予定ですので、よろしくお願いします。 ご面倒かと思いますがご利用の際は、会員登録(無料)をお願い致します。