用語集
アドヒアランス
「アドヒアランス(adherence)」とは、「患者が治療方針に賛同し、積極的に治療を受ける姿勢」のことです。従来の「コンプライアンス(compliance)」が、患者が医療従事者の指示に従って治療を受ける受動的な姿勢を意味するのに対し、アドヒアランスは、患者が自らの病気と治療法を理解した上で治療方針の決定に関与し、主体的に治療に取り組む点が異なります。
アドヒアランスの目的は、患者が治療計画に主体的に参加することで治療効果を最大限に引き出し、健康状態を改善することや病気の進行を防ぐことにあります。特に慢性疾患の治療では、日々の薬の服用や生活習慣の改善を長期間にわたって続ける必要があり、患者の主体的な取り組みが不可欠です。高いアドヒアランスによって医療介入の効果が最大化され、再発や症状悪化のリスクが低減されます。また、患者自身の生活の質(QOL)の向上や、医療費の削減にもつながるでしょう。医療者が患者と信頼関係を築き、サポートすることで、より高いアドヒアランスが達成できます。
監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗