用語集
統合失調症
統合失調症とは、思考や行動、感情を統合する能力が長期間に渡って低下し、幻覚や妄想などの症状が出現する精神疾患です。症状の進行は段階的で、前兆期には不眠や不安、神経過敏、身体症状などが現れ、典型的な幻覚や妄想はみられません。急性期に移行すると、幻覚や妄想、精神運動興奮、昏迷といった「陽性症状」と、無気力や抑うつ、引きこもり、感情の平板化、倦怠感などの「陰性症状」がみられます。
幻覚では幻聴が最も多くみられます。妄想に関しては、なんでも自分に関係していると思い込んでしまう「関係妄想」や、他人に騙されている、尾行されているなどと思いこんでしまう「被害妄想」、見張られていると感じる「注察妄想」などさまざまです。統合失調症における幻聴・幻覚は患者自身の精神的苦痛に繋がります。
急性期を経て回復期に入ると、陽性症状が次第に軽減し、陰性症状が中心となります。薬物療法では、抗精神病薬を中心に睡眠薬、抗不安薬などが処方されます。運動療法、作業療法などのリハビリを併用することもあり、治療によって症状がコントロールできれば安定した生活を送れるようになります(安定期・慢性期)。
監修: とよだクリニック院長 豊田 早苗