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表皮水疱症の食事&栄養管理【特別トークセッション 第3回】
表皮水疱症の食事&栄養管理【特別トークセッション 第3回】
インタビュー
2026年8月4日
2026年8月4日

表皮水疱症の食事&栄養管理【特別トークセッション 第3回】

全身の創傷から栄養が漏れ出てしまう表皮水疱症において、「食事と栄養管理」は重要なテーマです。本連載では、自家培養表皮移植による再生医療を行う蒲郡市民病院の医師、皮膚・排泄ケア認定看護師、高校2年生の当事者・山崎璃斗さんとお母様をお迎えしたトークセッションの模様を全4回でお届けします。第3回は、栄養障害を補うための医学的アプローチやご家庭での試行錯誤について語り合います。 久保 良二(くぼ りょうじ)先生蒲郡市民病院 皮膚科 部長。日本専門医機構認定皮膚科専門医。専門領域は乾癬、白斑、褥瘡。名古屋市立大学医学部臨床准教授、蒲郡市民病院特定認定再生医療等委員会委員。藤田 順子(ふじた じゅんこ)さん蒲郡市民病院 看護部/皮膚・排泄ケア特定認定看護師。山崎璃斗さんの同院での初めての手術をきっかけに介入を開始。 山崎 璃斗(やまざき りと)さん栄養障害型表皮水疱症の当事者。現在はS高等学校(通信制)の2年生。幼少期より皮膚や粘膜の脆弱性に伴う広範な創傷や、関節の拘縮(屈曲変形)などの症状を抱えながら療養を継続。2020年より蒲郡市民病院にて自家培養表皮による再生医療を複数回受けている。山崎 奈美(やまざき なみ)さん璃斗さんの母 / 看護師・DebRA Japan(表皮水疱症友の会)所属。璃斗さんの誕生直後から日々の洗浄・ガーゼ処置・栄養管理を担ってきた。最新の知見を集めながら、在宅ケアを実践。救命救急受付の仕事に就いている。取材協力蒲郡市民病院株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング(J-TEC) ※本文中一部敬称略※本記事は、2026年6月4日時点の情報をもとに構成しています。 傷から栄養が漏れ出てしまう ――久保先生、「栄養障害型表皮水疱症」において、栄養管理が重視される医学的な理由について教えてください。 久保: 璃斗くんの場合、病名に「栄養障害型」とついている通り、栄養を口から入れたとしても、全身の傷から栄養が外に漏れ出ていっちゃうんですよね。再生医療を始める前は本当に皮膚の状態が深刻で、低栄養、低アルブミン血症、強い貧血症状に加えて、身長・体重も標準偏差から離れていたことが課題でした。 ――入院時は、病院側からはどのような食生活のサポートや栄養指導が行われているのでしょうか。 藤田:入院される時は、当院の栄養士が面談をして、メニューを細かく調整しています。食べられないものがある時は、お母様が外から買ってきてくれた持ち込みの食事で調整してもらうこともありました。 ――ご家庭では、どういった工夫をされていますか? 山崎(母): 水分も皮膚から抜けていってしまうので、便秘にもなりやすく、内科の先生にも相談しながら試行錯誤してきました。この子の場合は、食物繊維があまり効果的ではなく、水分を多めにとることを心がけています。タンパクや鉄、亜鉛を補うために飲む栄養剤も処方されていますが、大変なようです…。 璃斗: おいしくはないです(笑)。がんばって飲んでいます…。 食事による口腔内の傷 ――食事による口腔内の傷にも注意が必要だと思いますが、最近はどういった工夫をされているのでしょうか。 藤田: 基本的には、表皮水疱症の方はお菓子も口の中でスッと溶けるチョコレートやマシュマロなど飲み込むのに負担がないものを用意されることが多いと思います。ただ、最近の璃斗くんはご本人が自由に食べたいようですね(笑)。 山崎(母): そうなんです。小さいころはとても気を付けて対応していました。おせんべいを食べたらかけらがささってしまうことがありますし、海苔巻きを食べさせたら海苔が唇に張り付いて、皮膚も剥がれてしまったという経験もありますし…。おやつはアイスクリームが多かったですね。でも、今は自分で飴をガリっと噛んで食べています。当然血が出ていますし痛いはずですが…。 璃斗: 今は食べたいという気持ちのほうが強いんです(笑)。 見落とされがちな「歯科治療」の壁 ――栄養・口腔ケアの領域で、他に困っていることはありますか? 山崎(母): 実は、どこまで口の中の皮膚がめくれるかわからないために、歯科で基本的に治療をしてくれないんです。これまでの経験上は「口腔内のチェックとフッ素を塗るのみ」が基本でした。 DebRA Japan(表皮水疱症友の会)を通じて他の患者様やご家族との接点もありますが、表皮水疱症で歯科治療ができずに悩んでいる方は多いんです。 久保: そうだったのですね。表皮水疱症の患者様が歯科治療でそれほど困っているというのは、初めて知りました。大きな病院の歯科・口腔外科と皮膚科が連携を取らないといけない領域だと思います。医療者側も気を留めておかなければいけない重要なポイントですね。 ――多職種連携がいかに重要であるかも浮き彫りになりました。ありがとうございます。 最終回となる第4回では、再生医療について伺います。 取材・執筆・編集: NsPace編集部 【参考】〇難病情報センター「表皮水疱症(指定難病36)」https://www.nanbyou.or.jp/entry/53382026年7月30日閲覧

表皮水疱症の医療費助成制度&学校生活における支援【特別トークセッション 第2回】
表皮水疱症の医療費助成制度&学校生活における支援【特別トークセッション 第2回】
インタビュー
2026年7月28日
2026年7月28日

表皮水疱症の医療費助成制度&学校生活における支援【特別トークセッション 第2回】

表皮水疱症の治療・療養を継続していくためには、社会保障制度の活用が不可欠です。本連載では、自家培養表皮移植による再生医療を行う蒲郡市民病院の医師、皮膚・排泄ケア認定看護師、高校2年生の当事者・山崎璃斗さんとお母様をお迎えしたトークセッションの内容をお届けしています。第2回のテーマは、医療費助成制度や学校生活についてです。 久保 良二(くぼ りょうじ)先生蒲郡市民病院 皮膚科 部長。日本専門医機構認定皮膚科専門医。専門領域は乾癬、白斑、褥瘡。名古屋市立大学医学部臨床准教授、蒲郡市民病院特定認定再生医療等委員会委員。藤田 順子(ふじた じゅんこ)さん蒲郡市民病院 看護部/皮膚・排泄ケア特定認定看護師。山崎璃斗さんの同院での初めての手術をきっかけに介入を開始。 山崎 璃斗(やまざき りと)さん栄養障害型表皮水疱症の当事者。現在はS高等学校(通信制)の2年生。幼少期より皮膚や粘膜の脆弱性に伴う広範な創傷や、関節の拘縮(屈曲変形)などの症状を抱えながら療養を継続。2020年より蒲郡市民病院にて自家培養表皮による再生医療を複数回受けている。山崎 奈美(やまざき なみ)さん璃斗さんの母 / 看護師・DebRA Japan(表皮水疱症友の会)所属。璃斗さんの誕生直後から日々の洗浄・ガーゼ処置・栄養管理を担ってきた。最新の知見を集めながら、在宅ケアを実践。救命救急受付の仕事に就いている。取材協力蒲郡市民病院株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング(J-TEC) ※本文中一部敬称略※本記事は、2026年6月4日時点の情報をもとに構成しています。 指定難病制度・医療費助成の実際 ――表皮水疱症の治療・療養に欠かせない社会保障制度について教えてください。 久保: まず、指定難病制度やお子様の場合は自治体の小児医療費助成制度などが代表的な保障制度になるかと思います。表皮水疱症の患者様は全国で500~1,000名程度と言われていますが、重症度によっては指定難病制度の医療費助成の対象にならないケースもあり、その場合は自己負担が大きくなります。また、使い勝手が良く、ぜひ在宅で使っていただきたい被覆材が現行の制度では処方できないこともあり、そういった部分も改善されていくと良いと思います。 山崎(母): ガーゼ類は診療報酬で上限1,000点(1万円分)と決まっていて、被覆材は上限なしなんですが、実際にはガーゼがその点数分では収まらない現実もあります。 ※表皮水疱症患者等に対しては「在宅難治性皮膚疾患処置指導管理料(C114)」が設けられており、ガーゼ等の衛生材料費が含まれる。 でも、璃斗が幼いころは被覆材もすべて自費でしたし、東京の特定の病院でしか手に入らないものがあって、東京に住む親族に大きな病院で取り寄せて買ってもらう…ということもしていました。今は資材がかなり手に入りやすくなり、保険適用範囲も広がっているので助かっています。今は小児医療費助成制度も使えるので、本当にありがたいですね。 暮らしの中で積み重なる経済的負担 ――医療費以外の「見えにくいコスト」にはどのようなものがあるでしょうか。 藤田: お母様から「今住んでいる地域では、車椅子が借りられなかった」と伺ったときは驚きました。当時、璃斗さんにとって車椅子は必要不可欠なものだったので、そういった支援がいきわたると良いと思っています。 山崎(母): そうですね。車椅子は15万円程度かけて用意しました。当時は再生医療も何もやっていない時期で、皮膚から栄養も出て行ってしまうので鉄分が全然足りなくて貧血がひどく、輸血ぎりぎりの状態でした。すごく疲れやすく、熱も出やすくて、足もうまく伸ばせないので、どこか行くにも車椅子がないと無理でした。でも、「障害」と認定されるほどではないため車椅子の貸し出しや助成金などは出ないという状況だったんです。 あとは、皮膚を掻くことを抑制するための装具をつけていたこともあるのですが、これも保険適用にはならなかったので、数万円単位の自己負担が発生する…ということもありましたね。 在宅療養がご本人・ご家族にもたらす変化 ――保育園や学校での生活についてはいかがでしたか。印象的に残っているエピソードも教えてください。 山崎(母): 自家培養表皮移植手術をするまでは歩行がうまくできなかったので、特別支援学校への進学も考えたのですが、最終的にはなんとか地域の保育所や小・中学校の特別支援学級に通学することができました。我ながら、毎日の送り迎えを、よくやりきったなぁと思います。 保育園時代は、慣らし保育を半年程度行いながら、受け入れてくださって、ありがたかったです。給食も、食材を細かくカットしながら、みんなと同じものを食べさせてくださいました。ただ、おやつについてはおせんべいなどを食べると口の中が切れてしまうので、別メニューのことが多かったです。本人が「僕だけいつもバウムクーヘンだ!」と怒っていることもありましたね…。 あとは、中学校で反抗期にさしかかったときに親子喧嘩をして、「もう歩いて自分で帰りなさい」と言ってしまったこともありました。結局ゆっくり歩く璃斗の後ろからついていっていたのですが(笑)。 璃斗: 保育園の時のことは覚えていませんが…中学校のときに徒歩で帰ったときは、いつもと違って友達と一緒に帰れたので、僕としては楽しい思い出です(笑)。 ――ご本人は楽しかったんですね! お友達と遊ぶときなどに気を付けていたことはありますか? 璃斗: 小学校のときは、積極的に動く子が多いのであまり近づけなくて、基本的に1人で遊んでいることが多かった記憶があります。 山崎(母):年齢的にまだ加減のわからないお子さんもいるし、中には多動傾向にあるお子さんもいるので、先生方も苦労して守ってくださいました。それでも、集団生活ですから誰かに押されたり、物を投げられたりして怪我をすることはあります。普通の子なら怪我に至らないようなケースでも、この子の場合は出血を伴う大怪我になってしまうので、相手の子や先生もショックを受けますし、本人も当然痛いです。 だから「自分から距離を取りなさい」と教え込んできました。なので、急に誰かが動いたときにぶつからないように集団から少し離れたり、階段も最後に登ったり、といったことを今では自然に自分でやるようになっています。 ――中学校に上がってからはいかがでしたか? 璃斗: 中学では、病弱・身体虚弱特別支援学級に3人しか生徒がいなかったんですよ。だからその子たちとはすごく仲が良くなって、教室でトランプとかをして遊んでいました。 山崎(母): 中学校では、璃斗が他の生徒と物理的な距離をとれるように大きなサイズの机を作ってくださったんです。他の子に必要なオストメイト対応トイレも用意されていましたし、とても手厚かったです。校長先生が毎朝送り迎えの時に声をかけてくれたり、何かあれば教頭先生や主任の先生がしっかりお話を聞いてくれたりと、本当にありがたかったですね。 ――現在は通信制のS高等学校2年生とのことですが、現在の生活やお友達との関わりについてはいかがですか? 璃斗: 中学の同級生とも仲が良かったですが、人数が少なかったので、友達付き合いは今の方が断然多いです。チャットアプリで思いついたことを気軽に話したり、アバターをつくってVRChatしたりしています。「いつ見ても接続中だな」という人もいますし(笑)、時間を気にせず遊んでいます。 ――オンラインでいつでも繋がれる環境だからこそ、以前よりもお友達付き合いが増えているんですね。ありがとうございます。 次回は、表皮水疱症の「食事と栄養管理」の実際について、お話を伺っていきます。 取材・執筆・編集: NsPace編集部 【参考】〇難病情報センター「表皮水疱症(指定難病36)」https://www.nanbyou.or.jp/entry/53382026年7月17日閲覧〇今日の臨床サポート「c114在宅難治性皮膚疾患処置指導管理料」https://clinicalsup.jp/jpoc/shinryou.aspx?file=ika_2_2_2_1/c114.html2026年7月17日閲覧

専門性と情熱で築く在宅ケア~セントケア訪問看護ステーション船橋東 澁谷さん・髙吉さんにインタビュー~
専門性と情熱で築く在宅ケア~セントケア訪問看護ステーション船橋東 澁谷さん・髙吉さんにインタビュー~
インタビュー
2026年7月28日
2026年7月28日

専門性と情熱で築く在宅ケア~セントケア訪問看護ステーション船橋東 澁谷さん・髙吉さんにインタビュー~

今回お話を伺ったのは、セントケア訪問看護ステーション船橋東の所長・澁谷彩さんと、採用担当の髙吉さん。多様な病棟経験を経て訪問看護の道へ進んだ澁谷さんは、若くして二つのステーション立ち上げに携わってきた実力派。さらに、人事という立場から現場を支える髙吉さんも、スタッフが安心して働ける環境づくりに力を注いでいます。 今回は「訪問看護のやりがい」と「セントケアが誇る看護の質」について、お二人の情熱あふれる言葉をお届けします。 【※本記事はナスキャリが事業所向けに提供している「特集記事掲載サービス」によるものです。取材・撮影・編集はナスキャリが担当しました。】 多様な病棟経験から訪問看護へ -澁谷さんのご経歴をお聞かせいただけますか? 澁谷さん:「専門学校を卒業してからは病院で長く勤めてきました。慢性期病棟から始まり、小児科、眼科、そして循環器の急性期病棟など、幅広い分野を経験しました。その後はHCUでの勤務を経て、急性期医療の面白さに魅了され、さらにECUでも働く機会を得ました。こうしたさまざまな現場での経験を積んだのち、2019年にセントケアへ入社しました。」 幅広い病棟経験は、訪問看護を目指すための大切な土台になったと澁谷さんは語ります。 澁谷さん:「もともと訪問看護をやりたいと考えていました。だからこそ、一通りの病棟経験を積むことが自分の強みになると考えました。」 -訪問看護に興味をもったきっかけは何だったのでしょう? 澁谷さん:「祖父が自宅で最期を過ごしたんです。介護保険がまだ十分に整っていない頃から、訪問診療や訪問入浴、デイサービスまでフルに利用していて…。その姿を見て、『看護師になろう』と感じました。」 高校生で看護師を志した原点には、この体験が深く刻まれていました。さらに、訪問看護を始めてからも強く感じたことがあります。 澁谷さん:「病院では『早く帰りたい』と話していた方が、ご自宅に戻るとできることが増えて生き生きとされる。その姿を見て、あらためて“おうちの力ってすごい”と実感しました。」 新拠点立ち上げに込めた思い -これまでに訪問看護ステーションの立ち上げを経験されたと伺いました。船橋東ではどのような思いで取り組まれているのでしょうか? 澁谷さん:「袖ヶ浦では看護小規模併設のステーションを任され、訪問看護と看多機(看護小規模多機能型居宅介護)の両方を管理しました。立ち上げの大変さはありましたが、やりがいも大きかったですね。 セントケアは千葉県内で18カ所ありますが、船橋市は交通事情やエリアの広さから、どうしても手が届かない地域がありました。だからこそ東部エリアに拠点を作り、そこに注力することが大切だと思ったんです。」 地域の声に応えようとする強い想いが、言葉の端々から伝わってきました。迷いなく言葉を紡ぐ姿には、未来を見据えるリーダーの力強さがありました。 「おうちの力ってすごいんです」と話す、澁谷さん セントケアが誇る看護の強み -訪問看護の魅力、そしてセントケアならではの強みについて教えてください。 澁谷さん:「病院だと治療が中心で関わりは一時的。でも訪問看護は、その方の生活そのものを支えることができます。ご自宅に上がり、日々の暮らしに寄り添う。人生の一部に関われることが大きな魅力です。 また、私は特定行為研修を修了していて、皮膚・呼吸器・嚥下関連など幅広く対応できます。医療依存度が高い方でも、ご自宅で生活を続けられるように支援するのが私たちの役割です。」 専門性の高い知識と技術を在宅の現場に活かすこと。それがセントケアの看護の質を支えています。 -その“質の高さ”を支える教育体制についても教えていただけますか? 澁谷さん:「セントケアではプリセプター制度を導入しています。未経験の方でも1対1で相談や悩みを共有できるので、時間をかけてその方を育てていきます。」 澁谷さん:「特定行為や認定看護師など、専門性を伸ばしたい人には会社が後押しします。仕事と並行しながら学ぶのは大変ですが、それが自分の成長に直結するのを実感できますね。」 支え合いながら長く働ける環境 -働きやすい環境づくりについて教えてください。 髙吉さん:「セントケアでは朝・昼・夕方と顔を合わせて話す時間を大切にしています。記録だけでは伝わらないニュアンスも、生の情報交換で共有できるんです。時間に余裕を持てるように調整しているので、お客様としっかり向き合いながら仕事ができるんです。」 澁谷さん:「お客様は担当制ではないので、いろんなスタッフの目で看て支えられます。『こういうケアをしたら良かったよ』と顔を合わせて話せるのがいいですね。お客様のことだけではなくコミュニケーションが豊富なので、風通しが良いのが魅力ですね。」 日常的に顔を合わせることで、スタッフが孤立せずに支え合える雰囲気が自然と育まれていました。また、制度面でも、スタッフ同士で快く支え合える文化が整っているといいます。 髙吉さん:「産休・育休からの復職率は100%。育児短時間勤務は小学校6年生まで利用可能です。子どもがいなくても、家庭の状況に合わせて短時間正社員制度を利用できます。さらに70代のスタッフも現役で活躍していて、ライフステージや世代に合わせて働き方を選べます。安心して長く働ける環境が、質の高い看護につながるんです。」 澁谷さん:「お子さんにとってお母さんは1人ですよね。だからこそ、急なお休みでもスタッフが快く変わってあげられる。そういう雰囲気があるのは、普段から仲が良く、風通しがいい職場だからだと思います。」 加えて、男性スタッフの活躍も目立ちます。セントケアでは男性ナースも多く、リハビリ職を含めて男性の育休取得も進んでいます。男女問わず働きやすい環境が整っています。 情報共有が気軽にできる、風通しのよい雰囲気があります 地域と共に広がる訪問看護の未来 -地域との連携について、どのように取り組まれていますか? 澁谷さん:「訪問看護だけではお客様の生活を支えきれません。だから医師や薬剤師、ヘルパー、ケアマネさんなど、多職種との協力が欠かせないんです。時には他社のステーションとも協力して支えることもあります。 ”競合”ではなく、”地域を共に支える仲間”として一緒に動く。それがお客様にとって一番の支援になると思っています。」 地域の担い手たちを“仲間”と捉える姿勢が、とても印象的です。 澁谷さん:「社内でも横のつながりがとても強いです。訪問介護や訪問入浴、福祉用具の部門とすぐ連携できるので、必要な支援をワンストップで提供できます。例えば、ターミナル期のお客様に『最後にお風呂に入りたい』という希望があれば、訪問入浴と連携してすぐに実現できるんです。」 髙吉さん:「他のステーションとも協力しやすく、行政や地域の病院とも顔の見える関係を築いています。セントケアのネットワークと地域のつながりの両方を活かすことで、お客様にとってより安心できる体制を整えられるんです。」 グループ内のサービスと地域のつながりを重ね合わせることで、一人ひとりの願いを叶える体制が整っています。セントケア訪問看護ステーション船橋東は、これからも地域とともに歩みながら、お客様とスタッフ双方にとって安心できる拠点を築いていくでしょう。 インタビュアーより お二人の言葉から浮かび上がるのは、澁谷さんが語っていた「おうちの力」を多くの人に届けたいという想い。その力を引き出す訪問看護を広げていきたい――そんな熱意でした。澁谷さんの情熱と、髙吉さんの制度面からの支援。その両輪があるからこそ、セントケア船橋東は『やりがい』と『看護の質』を両立できているのだと感じました。 事業所概要 事業所名:セントケア訪問看護ステーション船橋東 住所:千葉県船橋市習志野台1-2-2-4F 事業所紹介ページ:https://ns-pace-career.com/facilities/14574 この記事を読んで「訪問看護、自分にもできるかも」と感じた方へ 「もっと患者さんと関わりたい」「自分らしい看護を実現したい」そう感じている看護師の方は少なくありません。 ナスキャリナビでは、訪問看護の現場で働く看護師のリアルな声を多数掲載しています。 精神科訪問看護で活躍する看護師の声 未経験から訪問看護を始めた体験談 育児と両立しながら働く現場の実例 各ステーションの教育体制・チーム文化 さらに、キャリアの悩みやモチベーション維持のコツなど看護師として働くうえで役立つ記事も充実。 「自分に合う訪問看護の職場って、どんなところだろう?」そのヒントが、きっと見つかります。 ▶ 他の訪問看護師インタビューを読むhttps://ns-pace-career.com/media/ 記事提供:ナスキャリナビ編集部

表皮水疱症 在宅ケアの実際と医療者に求められる視点【特別トークセッション 第1回】
表皮水疱症 在宅ケアの実際と医療者に求められる視点【特別トークセッション 第1回】
インタビュー
2026年7月21日
2026年7月21日

表皮水疱症 在宅ケアの実際と医療者に求められる視点【特別トークセッション 第1回】

わずかな摩擦で全身に水疱や創傷が生じる指定難病「表皮水疱症」。地域での対応経験がある訪問看護師は少なく、在宅療養への介入に不安を抱くケースも少なくありません。本連載では、自家培養表皮移植による再生医療を行う蒲郡市民病院の医師、皮膚・排泄ケア認定看護師、高校2年生の当事者・山崎璃斗さんとお母様をお迎えしたトークセッションの模様を全4回でお届けします。第1回は、病院と在宅での視点の違いや、家庭での処置に関するお話です。 久保 良二(くぼ りょうじ)先生蒲郡市民病院 皮膚科 部長。日本専門医機構認定皮膚科専門医。専門領域は乾癬、白斑、褥瘡。名古屋市立大学医学部臨床准教授、蒲郡市民病院特定認定再生医療等委員会委員。 藤田 順子(ふじた じゅんこ)さん蒲郡市民病院 看護部/皮膚・排泄ケア特定認定看護師。山崎璃斗さんの同院での初めての手術をきっかけに介入を開始。 山崎 璃斗(やまざき りと)さん栄養障害型表皮水疱症の当事者。現在はS高等学校(通信制)の2年生。幼少期より皮膚や粘膜の脆弱性に伴う広範な創傷や、関節の拘縮(屈曲変形)などの症状を抱えながら療養を継続。2020年より蒲郡市民病院にて自家培養表皮による再生医療を複数回受けている。 山崎 奈美(やまざき なみ)さん璃斗さんの母 / 看護師・DebRA Japan(表皮水疱症友の会)所属。璃斗さんの誕生直後から日々の洗浄・ガーゼ処置・栄養管理を担ってきた。最新の知見を集めながら、在宅ケアを実践。救命救急受付の仕事に就いている。取材協力蒲郡市民病院株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング(J-TEC) ※本文中一部敬称略※本記事は、2026年6月4日時点の情報をもとに構成しています。 自家培養表皮移植を機に蒲郡市民病院へ ――2020年、璃斗さんが小学校5年生のタイミングで、蒲郡市民病院での自家培養表皮移植をスタートされたと伺っています。当時のことを教えてください。 久保: 2019年から表皮水疱症に対する自家培養表皮移植が保険適用になっており、そのタイミングで主治医の先生からご紹介いただきました。 表皮水疱症は、日常生活のなかで皮膚に加わるごくわずかな摩擦や刺激によって、全身に水疱(水ぶくれ)や創傷ができてしまう遺伝性の希少疾患です。ただし、同じ「表皮水疱症」でも、皮膚の表面のみの軽いタイプから重症なタイプまでさまざまで、患者様によって症状が大きく異なります。 私も大学の専門外来で1年ほど表皮水疱症の患者様を診ていたことがありますが、当時は再生医療がありませんでしたし、症状としても軟膏を塗布して被覆材をお渡しすることに留まることがほとんどでした。璃斗くんのように、全身のガーゼを外して診る機会は初めてだったので、普段の処置のしかたについて、お母様から教えていただいた側面が大きいですね。 藤田: 私にとっては、璃斗くんは本当に初めて担当させていただく表皮水疱症の患者様でした。知識としては知っていても、どうすれば上手にケアできるのか、いちから検討する必要がありました。事前に株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング(J-TEC)(※)の担当者の方が勉強会なども開いてくださいましたが、私も璃斗くんとお母様の「お家ではこうやっていたんだよ」というお話が大変勉強になり、ケアの土台になりました。お母様や璃斗さんとの関係性なくしては、ケアが成り立たなかったと思っています。 ※愛知県蒲郡市に本社を置く再生医療製品メーカー ――症例が少なく、患者様によって大きく症状も異なるため、ご家族からの情報や良好な関係性が不可欠だったのですね。 日々の処置に数時間。表皮水疱症 在宅ケアの実際 ――ご自宅でのケアも、相当なご負担があると伺っています。実際のところはいかがでしょうか。 山崎(母):小さいころは、処置にとても時間がかかりました。特に、2020年ごろまで使っていた被覆材は、体液を吸い込むと皮膚にくっついて固まってしまうものだったんです…。そのため、ふやけて剥がれるまで湯船に浸かって待つんですが、長く浸かりすぎると、自分の皮膚までふやけて症状が悪化してしまうため、バランスを取るのが難しかったですね。被覆材が取れたら皮膚を乾かして、また全身にガーゼをつける。そんなことをしていると、大体3~4時間はかかっていました。 ――そうだったのですね。璃斗さんご本人の負担も相当なものだったかと思います。 璃斗: そうですね。小学校高学年のときに初めて自分で処置をしてみたんですが、背中などがうまく洗浄できていないと熱が出てしまって、それも大変でした。今は被覆材も変わり、当時より早く処置できるようになりましたが、2時間ほどはかかります。 山崎(母): 最近も高校の行事があったのですが、宿泊場所のお風呂は使えないので、別のホテルを一部屋取りました。限られた時間のなかで、私や夫も手伝いながら急いで必死に処置をしてなんとか1時間半というところでしたが、集団生活に参加しようとするとそういった対応も必要になりますね。 ――ご自宅の環境面で気を付けていらっしゃることはありますか? 掃除に気を遣いますね。どうしても痒みから皮膚を掻きむしってしまうので、落屑の量がとても多いんです。粘着クリーナーやハンドクリーナー、掃除機などを使って、こまめに対応しています。 医療者は普段処置している患者様・ご家族の声を大事に ――訪問看護師を含め、これまで表皮水疱症の対応経験がない医療者が介入する際、どのような心がけや視点が必要だと思われますか。 久保: 表皮水疱症の患者様は皮膚に被覆材をたくさんつけていますが、あれを剥がす時はとっても痛いんですよ。ですから、医療者主導で処置をしようと思っても、最初から思ったようにはできません。まずは患者様ご本人や、普段処置をされているご家族のお話が何よりも重要で、しっかりお話を伺ったうえで対応していくことが大切だと思います。 山崎(母): そうですね。私は医療従事者だったので、深い傷にもなんとか対処できる知識が最初からありましたが、一般の方が見たら驚くような傷の深さなんですよね。 看護師さんであっても、事前知識がないと驚いてしまうかと思います。今でもよく覚えていますが、璃斗が産まれたとき、外にでてきた瞬間からどんどんと皮膚が剥がれ落ちていって、産着も着せることができず、ただ裸で置かれて、泣き続けていました。ミルクを飲ませようと思ったら、その刺激で口の中が剥けてしまい、ガーゼを貼ろうとしたらその刺激でまた剥ける…。看護師さんたちもどうしたらいいかわからなかったわけです。 今はネットでさまざまな情報が手に入るので、表皮水疱症について知ってほしいですし、久保先生のおっしゃるように、ご家族とも話し合いをして進めていただけたらと思います。 藤田: 璃斗くんが自家培養表皮移植で入院する際も、どうやって入院中に清潔を保てばいいか、お母様にもさまざまなものを用意いただきながら、試行錯誤していきましたよね。症状や状態によってケースバイケースなので決まった「正解」は最初から見えず、話し合いながら模索していくことも必要だと思います。 ――ありがとうございました。第2回では、こうした療養生活を支えるための制度や、学校生活での工夫について伺っていきます。 取材・執筆・編集: NsPace編集部 【参考】〇難病情報センター「表皮水疱症(指定難病36)」https://www.nanbyou.or.jp/entry/53382026年7月17日閲覧〇株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング(J-TEC)「適応対象:栄養障害型表皮水泡症及び接合部型表皮水泡症」https://www.jpte.co.jp/customers/medical/JACE/blisters/index.html2026年7月17日閲覧

子育て中も安心して働ける訪問看護~ともろー訪問看護ステーション市沢 山口さんにインタビュー~
子育て中も安心して働ける訪問看護~ともろー訪問看護ステーション市沢 山口さんにインタビュー~
インタビュー
2026年7月14日
2026年7月14日

子育て中も安心して働ける訪問看護~ともろー訪問看護ステーション市沢 山口さんにインタビュー~

ともろー訪問看護ステーション市沢の管理者・山口さんは、急性期病院での経験を経て訪問看護に転身。「じっくり関わりたい」という想いを胸に、訪問看護一筋で25年のキャリアを歩んできました。子育て中のスタッフも安心して働ける環境づくりや、チームで支え合う柔軟な体制を整えるなど、誰もが長く続けられる訪問看護のかたちについてお話を伺いました。 【※本記事はナスキャリが事業所向けに提供している「特集記事掲載サービス」によるものです。取材・撮影・編集はナスキャリが担当しました。】 小学生の頃から看護師に憧れて ―山口さんが看護師を目指したきっかけは、どんなことだったのでしょうか? 「小さい頃から、道を聞かれたり『これ教えてくれない?』と頼まれることが多かったんです。人の役に立つことが自然にできる自分に気づき、将来はそういう仕事をしたいと感じるようになりました。さらに、看護師をしていた叔母2人から『あなたは看護師に向いている』と勧められ、小学生の頃には目標がはっきり固まりました。」 ―卒業後は病院勤務からスタートされたんですよね。 「はい。奨学金の関係もあり、神奈川県の300床規模の病院に就職しました。内科を中心に、皮膚科や整形外科など幅広い診療科で経験を積むことができました。急性期での多忙な毎日を通して、一人ひとりとじっくり関わる時間の大切さを実感し、訪問看護への興味が芽生えました。」 訪問看護で実感した「じっくり関われる喜び」 ―訪問看護を最初に体験されたのは、いつ頃ですか? 「病院を辞める少し前に、ある訪問看護ステーションでアルバイトとして少しだけ入ってみたんです。そうしたら、すごく楽しくて。『これだ!』って思いましたね。利用者さんご本人だけでなく、ご家族にも関われるのが訪問看護の魅力だと思います。チームと連携しながらケアを進める感じが、私にはすごく合っていました」 ―そこから25年、訪問看護一筋で歩んでこられたのですね。 「はい、気がついたらあっという間で!今は本当に、病院より訪問看護のほうが自分には合っているなと感じます。達成感もありますし、“深みにはまった”っていう表現がしっくりきますね」 スタッフと積極的にコミュニケーションをとる山口さん(写真右)。 チーム制と柔軟な働き方で、誰もが働きやすい ―ともろー訪問看護ステーション市沢に入職されたきっかけは? 「前職でも訪問看護をしていましたが、転職を考えていた時に友人から紹介を受けました。平成24年から管理者として勤務し、もう15年近く経ちます。日々の課題はありますが、スタッフ全員が働きやすい環境づくりを第一に考えています」 ―働きやすさのための工夫はありますか? 「昔は完全担当制でしたが、現在は担当を持ちつつもチームで動く体制に変えました。これにより休みが取りやすくなり、利用者さんにとっても『担当が違うから不安』という心配が減ります。月1回のカンファレンスに加え、日常的に訪問帰りに自然と情報共有する文化を大切にしています」 ―子育て中のスタッフへの配慮はどうされていますか? 「多くのスタッフが子育て中なので、お互いに譲り合いながらシフトを組んでいます。基本は平日勤務、土日は休みですが、必要に応じて交代でスポット訪問もします。社用車やユニフォームの貸与、冷蔵庫の飲料常備など、小さな配慮も働きやすさにつながっていると思います。たとえばユニフォームはレンタルで、クリーニング込みです。訪問から帰ってきて、自分たちで洗濯しなくて良いのは助かりますよね」 ―カンファレンスや情報共有は、どのようにされているのでしょうか? 「月に1回は必ずカンファレンスを行っています。それ以外にも、朝や夕方の訪問から戻ってきたタイミングで、自然に相談や報告の会話が飛び交っています。とにかく“話しやすい雰囲気”を大切にしています」 経験豊富なスタッフと多様な症例に挑む ―現在のスタッフ体制を教えてください。 「看護師は約5人、リハビリ職が2人です。訪問リハとの連携もスムーズで、訪問看護と訪問リハビリのセットで依頼も多いです」 ―教育体制も充実していると聞きました。 「はい。新しく入った方には必ずベテランスタッフが同行します。最初は見学からスタートして、徐々にケアの中心を新人さんに移していきます。必要に応じて半年以上の同行期間を設けることもありますし、飲み込みが早い方は早めに独り立ちすることもあります。だからと言って“いきなり一人で訪問する”ってことは絶対にありません。安心して働いてもらえるようにしています」 地域と共に「その人らしい暮らし」を支える ―地域との関わりについても教えてください。 「市沢町では、地域の方向けに月1回体操教室を開いています。うちの理学療法士が講師として参加していて、地域の方とも顔なじみになってきました。“こんにちは〜”って声をかけてもらえるのが嬉しいですね。地域とのつながりが支援の土台になっていると感じます」 ―印象に残っているエピソードはありますか? 「がんのターミナルの利用者さんです。訪問看護を一度終了したのですが、私が気になって時々電話をかけていたんです。独居だったので気になっていて。しばらくは生活できていたようなのですが、ある日から動けなくなってしまったとお話をいただいて、そこから訪問看護を再開したんです。最期の2週間は1日3回訪問するほど濃厚な関わりでした。前日に“ありがとう”って笑顔で言ってくださって…。娘さんが3人いらっしゃって、交代で泊まったりしていました。最初は“入院させたい”という気持ちもあったようですが、最終的には『自宅で看取れてよかった』と言っていただけました」 ―ご本人だけでなく、ご家族の安心も支える役割を担っているんですね。 「その通りです。利用者さんやご家族からSOSを出せる関係を作っておくことも、訪問看護の大切な役割だと思っています」 インタビュアーより 今回お話を伺って、山口さんが25年もの長きにわたり訪問看護の道を歩んでこられた背景には、「一人ひとりにじっくり向き合いたい」という変わらぬ想いがあることを強く感じました。取材中も、笑顔を交えながらスタッフや利用者さんへの気遣いを語る姿が印象的で、「チームで支え合うこと」や「柔軟な働き方」を当たり前のように実現している職場の空気感が伝わってきます。また、地域とのつながりを大切にし、最期のときまでその人らしい暮らしを支えるエピソードからは、訪問看護の奥深さとやりがいを改めて感じました。子育て中の方やブランクのある方でも安心して働ける環境を探している方にとって、山口さんの職場はきっと心強い選択肢になるはずです。 整理整頓された明るい雰囲気の事務所。アースカラーのユニフォームがおしゃれです。 事業所概要 事業所名: ともろー訪問看護ステーション市沢 所在地: 神奈川県横浜市旭区市沢町262-11 NKビル1階 事業所紹介ページ:https://ns-pace-career.com/facilities/16865 この記事を読んで「訪問看護、自分にもできるかも」と感じた方へ 「もっと患者さんと関わりたい」「自分らしい看護を実現したい」そう感じている看護師の方は少なくありません。 ナスキャリナビでは、訪問看護の現場で働く看護師のリアルな声を多数掲載しています。 精神科訪問看護で活躍する看護師の声 未経験から訪問看護を始めた体験談 育児と両立しながら働く現場の実例 各ステーションの教育体制・チーム文化 さらに、キャリアの悩みやモチベーション維持のコツなど看護師として働くうえで役立つ記事も充実。 「自分に合う訪問看護の職場って、どんなところだろう?」そのヒントが、きっと見つかります。 ▶ 他の訪問看護師インタビューを読むhttps://ns-pace-career.com/media/ 記事提供:ナスキャリナビ編集部 NsPace Career

小さなチームで支え合う看護~訪問看護ステーション ホット北部 髙橋さん・靏さん・足立さんにインタビュー~
小さなチームで支え合う看護~訪問看護ステーション ホット北部 髙橋さん・靏さん・足立さんにインタビュー~
インタビュー
2026年6月23日
2026年6月23日

小さなチームで支え合う看護~訪問看護ステーション ホット北部 髙橋さん・靏さん・足立さんにインタビュー~

訪問看護ステーション ホット北部には、それぞれの経験や生活環境を大切にしながら働くスタッフの姿があります。管理者の髙橋さん、主任の靏さん、非常勤の足立さん。立場や役割は違っても、共通しているのは「利用者さんとしっかり向き合いたい」という想いです。 病棟看護との違いや、働きやすさ、地域とのつながり、そして支え合いながら学べる環境について、日々の言葉で語っていただきました。 【※本記事はNsPace Careerが事業所向けに提供している「特集記事掲載サービス」によるものです。取材・撮影・編集はNsPace Careerが担当しました。】 「じっくり関われる」看護がしたかった -病棟看護と比べて、訪問看護ならではの魅力とは何でしょうか?「病棟では患者さんと関わる時間が少なくて…」と語るのは、訪問看護3年目の足立さん。病棟で15年の経験を持つ彼女は、治療が中心だった病棟勤務時代を振り返りながら、訪問看護との大きな違いをこう語ります。【足立さん】病棟では、バイタルを取って、処置して、指導して…その繰り返しで、患者さんとじっくり話す時間はなかなか取れませんでした。でも、訪問では1件1件にしっかり時間を取れるので、自然と「聞く時間」も「一緒に考える時間」も増えました。主任の靏さんも、訪問看護5年間を振り返って、同じような変化を実感していました。【靏さん】病棟では、入院期間が限られていて、関係性も短期的。でも在宅では、お家にお邪魔して、日々の生活の中に入っていくからこそ、信頼関係が深まりやすいと感じています。信頼関係の築き方について尋ねると、靏さんは「雑談から始まる」と教えてくれました。【靏さん】お家の様子や、家族の話、季節の話…そういった会話を重ねていくうちに、看護師としての言葉にも耳を傾けてもらえるようになるんです。「あの人が言うならやってみようかな」って思っていただける関係性が大事だと思います。訪問看護15年目の管理者 髙橋さんも、訪問看護ならではの魅力を次のように語ります。【髙橋さん】病棟だとどうしてもスケジュールに追われてしまって、一人ひとりに時間を使うことが難しかった。でも訪問看護では、1時間まるまる“その方のため”に使える。それが一番の魅力だと思っています。 和やかな雰囲気で話される、靏さん(画像:左)・髙橋さん(画像:中央)・足立さん(画像:右) 働きやすさの理由は、安心できるチームにあった -このステーションで「働きやすい」と感じるのはどんな時ですか?ホット北部の訪問件数は1日4件。余裕を持ったスケジュールが組まれており、残業は基本的にありません。 【足立さん】1件1件、利用者さんと話しているとついつい盛り上がってしまって(笑)。でも、件数が詰まっていないからこそ、そういう関わりも大切にできています。靏さんは2人のお子さんを育てながら勤務中。【靏さん】子どもが急に熱を出したときにも、他のメンバーが訪問を代わってくれて…。本当にありがたいです。また、髙橋さんは「環境づくりは管理者の役目」として、働きやすい体制を日々整えているそうです。【髙橋さん】この地域は坂道が多くて移動距離もあるので、自転車移動は現実的ではありません。だからすべての訪問は社用車で。雨の日も安心です。院内保育所もあり、未就学児なら預けられるので、子育てとの両立にも配慮しています。さらに注目すべきは、チームの結束力。常勤3名、非常勤4名という少人数だからこそ、「孤立させない工夫」がされていました。【髙橋さん】お昼は必ず事務所に戻ってランチ。ちょっとした雑談が、安心感につながるんですよね。朝は毎日ミーティングも行って、困りごとはその場で共有しています。 地域で支え合う看護のカタチ -地域に根ざしたステーションとして、大切にされていることはありますか?【髙橋さん】ホット北部が始まったきっかけについては、前任の管理者からお聞きしました。1983年に愛川北部病院が開院した後、ある患者さんのご家族から「バルーンカテーテルが詰まったので切った(ハサミで)ら、抜けなくなってしまった」と相談の電話があったそうです。当時は、病院の看護師がご自宅を訪問して対応したのが、訪問看護の始まりだったといいます。その後、制度の整備に伴い、1995年に訪問看護ステーション ホット北部が正式に設立されました。そんな地域密着の姿勢は今も変わらず、地域連携にも積極的です。ホット北部は設立当初、厚木市にありました。当時は訪問看護制度も始まったばかりで、情報や経験の共有が必要とされていた時代だったそうです。【髙橋さん】厚木市内の訪問看護ステーションが集まり、「厚愛訪問看護ステーション連絡会」という場を作って、毎月情報交換しています。虐待や医療安全の会議を合同で行うなど、小規模なステーション同士で支え合える場です。 一人じゃない。“育てる文化”がここにある -訪問看護が未経験の方にとって、不安なことも多いと思います。教育やサポート体制について教えてください。「訪問は一人で動くから不安」という声も多い中、ホット北部では“孤立しない”教育体制が整っています。【髙橋さん】まずは1ヶ月程度の同行訪問から始めます。最近では、学生時代に実習で訪問看護を経験している方も多いですが、現場での感覚を掴むために、じっくり見てから自立してもらいます。また、医療機器の使い方も業者を招いてレクチャーを受けるなど、経験年数に関係なく学べる環境が整っていました。【足立さん】経験年数が浅いので、判断に迷うことが多々あります。そんな時に先輩に電話するのは、先輩も訪問しているから気が引けます。でも、タブレットだとチャット感覚で相談できます。誰かしらがすぐ返してくれるので、本当に助かっています。 「みんなで支え合える職場です」と話す、髙橋さん あなたの「これから」を応援できる場所へ -最後に、ホット北部で働く魅力を求職者の方に伝えるとしたら、どんなことを伝えたいですか?【足立さん】訪問看護に興味があるけど不安…という方にとって、ここは安心して始められる場所だと思います。私も最初は同行からスタートして、無理なく慣れることができました。【靏さん】風通しが良くて人間関係が温かい。それに自然も豊かで、訪問の合間に河川敷で記録を書いたり、利用者さんと観光地の話をしたり…心がリフレッシュされます。【髙橋さん】看護師7人の小規模なステーションだからこそ、みんなで意見を出し合いながら支え合える。困ったときも一人じゃない。そんな職場です。働きやすい環境だと思うので、ぜひ一緒に働きましょう。「訪問看護に興味があるけど一歩踏み出せない」そんな方にこそ知ってほしい、あたたかい場所がここにあります。 インタビュアーより 今回のインタビューを通して感じたのは、ホット北部には「安心して働ける環境」と「利用者さんや家族と向き合うための余白」があるということです。小規模だからこそ一人ひとりの声が届きやすく、信頼関係を大切にする姿勢が自然に根付いていました。訪問看護を始めたい方、そして長く続けたい方にとって、とても心強い職場だと感じました。 事業所概要 事業所名訪問看護ステーション ホット北部(医療法人社団福寿会)住所神奈川県愛甲郡愛川町角田281-1事業所紹介ページhttps://ns-pace-career.com/facilities/16697 この記事を読んで「訪問看護、自分にもできるかも」と感じた方へ 「もっと患者さんと関わりたい」「自分らしい看護を実現したい」そう感じている看護師の方は少なくありません。 NsPace Careerナビでは、訪問看護の現場で働く看護師のリアルな声を多数掲載しています。 精神科訪問看護で活躍する看護師の声 未経験から訪問看護を始めた体験談 育児と両立しながら働く現場の実例 各ステーションの教育体制・チーム文化 さらに、キャリアの悩みやモチベーション維持のコツなど看護師として働くうえで役立つ記事も充実。 「自分に合う訪問看護の職場って、どんなところだろう?」そのヒントが、きっと見つかります。 ▶ 他の訪問看護師インタビューを読むhttps://ns-pace-career.com/media/ 記事提供:ナスキャリナビ編集部

訪問看護未経験から挑戦 幅広い症例と連携の魅力~エブリー訪問看護ステーション 安田さんにインタビュー~
訪問看護未経験から挑戦 幅広い症例と連携の魅力~エブリー訪問看護ステーション 安田さんにインタビュー~
インタビュー
2026年6月9日
2026年6月9日

訪問看護未経験から挑戦 幅広い症例と連携の魅力~エブリー訪問看護ステーション 安田さんにインタビュー~

福島県と千葉県で病院や施設勤務を経験した、理学療法士の安田さん。特養で暮らす入居者の「家に帰りたい」という声を何度も耳にし、自宅での暮らしを支える訪問看護への関心を強くしていきました。2025年にエブリー訪問看護ステーションへ入職し、未経験から訪問看護の世界へ。幅広い症例と充実したチーム連携の中で感じたやりがい、そしてこれから共に働きたい仲間について伺いました。【※本記事はNsPace Careerが事業所向けに提供している「特集記事掲載サービス」によるものです。取材・撮影・編集はNsPace Careerが担当しました。】 訪問看護に挑戦した理由 ―まず、これまでのご経歴を教えてください。 「回復期病棟で3年働いた後、地元の福島県に戻って介護施設で2年間勤務しました。そこからまた千葉県に戻ってきて、今年で理学療法士の経験は6年目です」 福島にいた頃、訪問看護にチャレンジしたいと思いつつも、事業所数は限られ、移動距離も長かったといいます。 「もっといろいろな経験を積みたい」という思いが、再び千葉に戻るきっかけになりました。 施設で働く中で、入居者から「家に帰りたい」という声を度々耳にしたことも、訪問看護への関心を強めた要因です。 「特養は最期まで暮らす場所。だからこそ、その声にもっと応えられたんじゃないかと思うこともありました」 コロナ禍で入居者が外泊や面会もできなくなったとき、その思いはさらに強まりました。 「自宅で過ごす魅力や可能性をもっと知りたい」と感じ、戻ってきた千葉県で訪問看護の一歩を踏み出しました。 ―エブリー訪問看護ステーションを選んだ理由についてはいかがですか? 「小児科から精神科領域まで幅広く対応していることが魅力でした。訪問看護未経験で不安はありましたが、挑戦してみたい気持ちが勝ちました。さまざまな疾患や年齢層の方と関わることで、知識の幅がぐっと広がると思ったんです」 幅広い症例への対応は、理学療法士としての視野を広げる機会にもなります。 実際に訪問を始めて感じたやりがい ―訪問看護ははじめてとのことで緊張しましたか。 「最初は勝手がわからなくて戸惑いました。でも毎週お伺いするうちに“ありがとう”と言っていただけるようになって。ありきたりかもしれないですが、その言葉が嬉しくて」 病院では設備や備品が揃っていますが、ご自宅ではそうはいきません。 「お家にあるものでできる方法を考えて、その方が過ごしやすくなるよう提案できるのが魅力です」 初めての訪問は緊張や不安の連続だったと話す安田さん。病院や施設とは違い、訪問看護は「利用者さまの生活の場」に入っていきます。 ですが、利用者さまから直接「ありがとう」と言ってもらえる瞬間が、日々のモチベーションになっていると笑顔で話されます。 千葉県で地域に根差して働くことの楽しさを語る安田さん チーム連携と安心のサポート体制 ―事業所内ではどのような連携をされていますか。 「いつもと様子が違うとき、誰に何を伝えるべきか迷うこともあります。でも、その場で写真やメッセージを送って、できるだけ細かい情報をありのまま共有するようにしています」 エブリー訪問看護ステーションでは、初回訪問時に看護師とリハビリ職が同行し、その場でケア方針を話し合うことがあります。また、OTやSTも在籍しており、多職種間での意見交換が日常的に行われています。 「OTさんやSTさんから、自分一人では気づけない視点をもらえるのが本当に助かります。特にOTさんは数名いるので、色んな相談をすることができています」 看護師の数も多く在籍しているため、様々な視点で多角的に利用者さまを看ることができるのもポイントだと話されます。 「小児科や精神科領域の訪問もしているので、看護師とリハビリそれぞれからの目線で意見交換がしやすいことが特徴ですね。看護師とリハビリの壁もないので話しやすいです」 ―みんなで集まって話し合う機会はありますか。 「看護師さんは1日4~8件、理学療法士の私は1日6件くらい訪問に行っています。なかなか顔を合わせる機会が作れないので、こまめに連絡を取るようにしています」 月に一度の全体オンラインミーティングでは、会社全体の方針や事業の動きが共有されます。自由参加の勉強会もあるそうです。 「利用者さまに対して、複数のスタッフが関わっているときは社内ツールの中で意見交換を交わしています。みんなで相談やフォローを気軽にやり取りできるのが良いです」 これから一緒に働きたい仲間へ ―これから一緒に働きたい看護師さんのイメージを教えてください。 「訪問看護は一人で訪問するのでコミュニケーション力がとても大切です。利用者さまやご家族だけでなく、事務所のスタッフやケアマネさんとも積極的にやり取りできる方にぜひ来てほしいです」 安田さんが思い描く理想の仲間は、お互いの意見を尊重できる人。「明るくて、初めて会う方とも自然に会話ができる方は本当に頼もしい存在です。明るい方と一緒に働きたいです」 事務所では積極的にコミュニケーションが行われています インタビュアーより 安田さんのお話からは、訪問看護への強い想いと、日々の利用者さまとの関わりを心から楽しんでいる様子が伝わってきました。病院と施設で培った経験を土台に、ご自宅での暮らしを支えるための工夫や、多職種連携の大切さを実感しながら働く姿はとても印象的です。エブリー訪問看護ステーションには、幅広い症例を経験できる環境と、仲間同士で助け合える風土があります。人と話すことが好きで、意見を尊重し合える方にとって、ここはきっとやりがいと成長の場になるでしょう。 事業所概要 事業所名:エブリー訪問看護ステーション住所:千葉県千葉市中央区仁戸名町367 コーポまつき202事業所ページ:https://ns-pace-career.com/facilities/14924 この記事を読んで「訪問看護、自分にもできるかも」と感じた方へ 「もっと患者さんと関わりたい」「自分らしい看護を実現したい」そう感じている看護師の方は少なくありません。 NsPace Careerナビでは、訪問看護の現場で働く看護師のリアルな声を多数掲載しています。 精神科訪問看護で活躍する看護師の声 未経験から訪問看護を始めた体験談 育児と両立しながら働く現場の実例 各ステーションの教育体制・チーム文化 さらに、キャリアの悩みやモチベーション維持のコツなど看護師として働くうえで役立つ記事も充実。 「自分に合う訪問看護の職場って、どんなところだろう?」そのヒントが、きっと見つかります。 ▶ 他の訪問看護師インタビューを読むhttps://ns-pace-career.com/media/ 記事提供:ナスキャリナビ編集部

「一人の人を、まるごとチームで支える」~訪問看護ステーションはる 田中さん・山崎さんにインタビュー~
「一人の人を、まるごとチームで支える」~訪問看護ステーションはる 田中さん・山崎さんにインタビュー~
インタビュー
2026年5月26日
2026年5月26日

「一人の人を、まるごとチームで支える」~訪問看護ステーションはる 田中さん・山崎さんにインタビュー~

精神科に特化した訪問看護を行う「訪問看護ステーションはる」。ハードルが高いと思われがちな精神科分野で、利用者にもスタッフにも“全肯定”の姿勢で寄り添う温かなチームがここにあります。未経験でも安心して飛び込めるその理由と、地域と共に歩む看護の実際を、管理者・田中さんと事務・山崎さんのお話から紐解きます。 【※本記事はナスキャリが事業所向けに提供している「特集記事掲載サービス」によるものです。取材・撮影・編集はナスキャリが担当しました。】 「親切で明るい」から始まった訪問看護 大阪市内にある「訪問看護ステーションはる」は、精神科に特化した訪問看護ステーションです。その成り立ちには、同法人の高山診療所が長く地域で培ってきた信頼関係と、スタッフ一人ひとりの「誰かの力になりたい」という想いがありました。 事務の山崎さんは、診療所のバックオフィスに長く携わるなかで、地域医療の最前線を見てきました。 【山崎さん】「診療所では、医師もスタッフもデイケアや外来だけじゃ足りないと感じていたんです。ご自宅でどう過ごしておられるかが分からないまま、診察だけで終わってしまう。だからこそ、実際に“家に行く”訪問看護の必要性を強く感じていました」 2017年、そんな想いから「訪問看護ステーションはる」が立ち上がりました。最初は診療所の看護師がカバーしながら、徐々に現在の体制へと育ってきました。利用者さんはもともと診療所に通っていた方が多く、自然な形で訪問看護への移行がなされました。 【山崎さん】「最初から“顔見知り”の看護師が来てくれることって、ものすごく安心感があるんですよ。『あなたが来てくれるなら』って言ってくださることが多いですね」 法人全体としても、「親切で明るい」という理念が浸透しており、スタッフにとっても働きやすい環境が整っています。 【田中さん】「“これはダメだ”って言われたこと、ないんです。『それいいね』『やってみよう』って言ってもらえる。だから、利用者さんのために本当に必要だと思ったことを、素直に提案できるんです」 と、管理者である田中さんは話します。 そんな風土が、訪問看護という柔軟な支援のかたちを支えているのです。 優しい笑顔で利用者さんの相談に対して親身な姿勢で対応しています。 精神科訪問看護のリアルとやりがい 精神科の訪問看護は、医療だけでなく“生活全体”を支える支援です。ときに金銭管理の問題に関わったり、家族関係に介入したり、社会資源の調整を担ったりと、多面的な支援が求められます。 “存在そのものを肯定する” 利用者さんに何か起こったとき、問題としてとらえるのではなく一つの過程ととらえる。解決策もその人が持っている、少し支えるだけでその人がもともと持っている力が引き出されると考えています。 【田中さん】「先生がよく“全肯定でいこう”って言うんです。その人をそのまま受け止めることから、すべてが始まる。私たちもそうやって関わってもらっているから、自然と利用者さんにもそうできるのかもしれませんね」 訪問を重ねるなかで、表情が変わっていく。そんな変化に立ち会えることが、精神科訪問看護の一番のやりがいだといいます。 【山崎さん】「電話が減ったな、落ち着いてきたな、って感じる瞬間があるんです。訪問を始めてから、明らかに“日常”が整っていく。そんなふうに“生活の中で支える”のが、私たちの役割だと思っています」 “その人らしく”を支えるチームケア 訪問看護ステーションはるでは、訪問看護師だけでなく、作業療法士(OT)がいます。また、クリニックの医師、看護師、精神保健福祉士(PSW)、薬局の薬剤師、保健師など、地域に根ざした多職種との連携が当たり前のように行われています。 【山崎さん】「精神疾患を抱える方って、運動の習慣がなかったり、お部屋の片づけに困っていたりするんですね。そこにOTさんが入ってくれると、“一緒に片づけようか”とか、“今日はここだけ整えようか”って寄り添ってくれる。それだけで、暮らしが少しずつ整っていくんです」 【田中さん】「作業療法って、“生活そのもの”を見てくれるんですよね。料理、洗濯、会話…全部が作業。だから、私たちの看護とすごく相性がいい。利用者さんの表情が明るくなるのを見ると、やっぱり“つながってよかった”って思います」 精神科の利用者さんのなかには、生活保護を受けている方も多く、ケースワーカーや就労支援、保健師、時には教育機関ともつながることがあります。ある女性のケースでは、学びたいという意欲があり、先生や相談員と連携しながら、学業に専念できる環境を整えた支援が印象に残っているといいます。 【田中さん】「“無理かな…”って思っていたことが、チームで関わることで“できるかもしれない”に変わっていく。そんな瞬間に立ち会えるのが、この仕事の魅力です」 未経験でも安心できる風土と学び 精神科の訪問看護は、未経験者にとってハードルが高く感じられるかもしれません。しかし、訪問看護ステーションはるには、それをやさしく受け止めてくれる空気があります。 【山崎さん】「“精神って難しいんじゃないか”って思われがちですけど、新人スタッフには、いきなり一人で訪問を任せることはなく、経験豊富な先輩が同行し、毎回の訪問を丁寧に振り返ります。利用者さんもスタッフも、ほんとにやさしい人ばかりなんですよ。」 【田中さん】「“今日はこんな対応したけど、どう思った?”って聞いたり、“ここはうまくいったね”って一緒に振り返るんです。声かけ一つでも、共有し合える文化があります」 加えて、月に一度の高山診療所との連絡会議では、医師やOT、PSWなどと共にケース検討を行うほか、外部研修への参加も推奨されています。スタッフ一人ひとりの「もっと学びたい」という気持ちを支える風土が根づいています。 【山崎さん】「“こんなこと聞いていいのかな?”っていうことこそ、気軽に聞ける雰囲気なんです。“わからない”って言える安心感が、結局はケアの質にもつながると思います」 地域に根づくケアと、未来への一歩 訪問看護ステーションはるでは、今後の展望として、より広い地域での訪問を見据えたサテライトステーションの開設も構想されています。 【山崎さん】「利用者さんがいるけど、今の場所からだと毎回行くのが大変なエリアがあるんです。そういう場所にも“はるの看護”を届けたい。だから、サテライトを作っていきたいって考えています」 “生活に伴走する”という想いは、これからも広がっていく予定です。 【田中さん】「精神科の訪問看護って、やってみないとわからない魅力があるんですよね。毎日が同じじゃないし、利用者さんの“その日”に合わせて寄り添っていく。その中で、自分の看護観も育っていく気がします」 「訪問を待ってくれている」「今日も来てくれてよかった」──そんな言葉を励みに、訪問看護ステーションはるのスタッフたちは、今日も地域へと足を運びます。 マンションの中にある訪問看護ステーションはるは、アットホームな環境を用意しています。 インタビュアーより 「精神科の訪問看護って、難しそう」。そう感じていた自分のイメージが、訪問看護ステーションはるの取材でがらりと変わりました。むしろ、こんなに温かく、優しさに満ちた現場があることに、胸がいっぱいになりました。 田中さんの言葉の一つひとつには、利用者さんを“ひとりの人”として見つめるまなざしと、看護師としての確かな自信がありました。そして山崎さんからは、組織として支えることの大切さを感じました。 “未経験だから不安”という方にこそ、ぜひ知ってほしい職場です。ここには、“ともに歩む”看護が確かにありました。 事業所概要 事業所名:訪問看護ステーションはる所在地:大阪府大阪市天王寺区上汐3-8-2ノバカネイチ谷九301号室スタッフ構成:看護師、准看護師、作業療法士など特徴:診療所との連携/新人育成の受け入れ体制/多職種連携による地域支援事業所ページ:https://ns-pace-career.com/facilities/15612 この記事を読んで「訪問看護、自分にもできるかも」と感じた方へ 「もっと患者さんと関わりたい」「自分らしい看護を実現したい」そう感じている看護師の方は少なくありません。 NsPace Careerナビでは、訪問看護の現場で働く看護師のリアルな声を多数掲載しています。 精神科訪問看護で活躍する看護師の声 未経験から訪問看護を始めた体験談 育児と両立しながら働く現場の実例 各ステーションの教育体制・チーム文化 さらに、キャリアの悩みやモチベーション維持のコツなど看護師として働くうえで役立つ記事も充実。 「自分に合う訪問看護の職場って、どんなところだろう?」そのヒントが、きっと見つかります。 ▶ 他の訪問看護師インタビューを読むhttps://ns-pace-career.com/media/ 記事提供:NsPace Careerナビ編集部

【5月12日UP】「かゆいところに手が届く」看護を目指して~ハウオリ訪問看護ステーション 亀田さんにインタビュー~
【5月12日UP】「かゆいところに手が届く」看護を目指して~ハウオリ訪問看護ステーション 亀田さんにインタビュー~
インタビュー
2026年5月12日
2026年5月12日

「かゆいところに手が届く」看護を目指して~ハウオリ訪問看護ステーション 亀田さんにインタビュー~

目黒区を拠点に「生活リハビリ」に力を入れるハウオリ訪問看護ステーション。今回は管理者の亀田さんに、訪問看護の魅力、働きやすさの工夫、そして地域に根ざした活動について伺いました。 【※本記事はNsPace Careerが事業所向けに提供している「特集記事掲載サービス」によるものです。取材・撮影・編集はNsPace Careerが担当しました。】 大学病院から訪問看護へ――再スタートのきっかけ ― 看護師としてのキャリアはどのように始まりましたか? 「大学病院では耳鼻科や頭頸部外科に勤務し、永久気管孔の手術など長時間のオペに立ち会うことも多くありました。その後は総合内科でも勤務し、大学病院ならではの高度な医療現場で幅広い症例を経験しました。結婚・出産を機に一度臨床から離れ、子育ての合間には近所のクリニックでパート勤務をしていました。本格的に復職したのは下の子が小学生になったタイミングです。」 ― 訪問看護との出会いは? 「自宅から近かったこともあり、こちらの訪問看護ステーションに就職しました。訪問看護は初めてでしたが、気づけばもう7〜8年になり、現在は管理者として日々の訪問業務だけでなくチーム全体の運営にも携わっています。」 「家庭と両立しやすい職場です」と穏やかに話される亀田さん 家庭と仕事を両立できる安心の訪問体制 ― 訪問看護を選んだ理由は何ですか? 「家庭や子どもに負担をかけず、無理なく働ける環境を探していました。以前のクリニック勤務では午後の診察が長引き、学校から帰ってくる子どもを見る時間が取れないこともあったため、訪問看護の働き方は自分に合っていると感じました。」 ― どのようなスケジュールで訪問していますか? 「午前は3件、午後は2〜3件の訪問を行い、12時半には午前分を終えます。午後は13時半から再開し、最終訪問は16〜17時で終了。訪問の間には必ず15分の移動時間を確保し、効率的なルートで回るため、17時には業務を終えて帰宅できます。 うちは、利用者さんへ特定の担当をつけず、複数の視点で看ています。特定の看護師に依存せず、誰が訪問しても同じケアができるため、スタッフも利用者さんも安心できるんです。」 新人への丁寧な育成とフォローアップ ― 新人教育はどのように行っていますか? 「まずは同行から始め、1回目は見学、2回目はバイタル測定や声かけ、3回目は一緒にケア、4回目にはだいぶ自信がつき、5回目あたりで独り立ちします。経験を重ねる中で自然と訪問の流れや対応が身についていきますね。」 ― 日常的なフォローはありますか? 「最初のうちは丁寧にやりすぎて訪問時間が押してしまうこともあります。訪問時間を守るため、情報収集やケアの配分を意識してもらうと『体内時計』が身についてくるんですよね。1〜2ヶ月で自然とリズムが整ってくるので安心してくださいね。新人さんが訪問から事務所に戻ったら、私に報告をしてもらって、一緒にアセスメントを整理する時間を持っています。また、事務所がワンフロアになってからは昼食中の会話から利用者さんの変化やケアのヒントが得られることも増えました。」 利用者さんからの連絡に優しく対応される亀田さん 地域とつながる活動と理念の継承 ― 地域との関わりについて教えてください。 「代表取締役は『地域の方に貢献したい』とハウオリ訪問看護ステーションを設立しました。目黒区の訪問看護連絡会で代表を務めた経験もあり、訪問看護と病院とのつながりを強化してきました。顔が見える関係があると退院支援や情報共有がスムーズになります。利用者さんも病院との繋がりに安心していただけます。」 ― 災害や緊急時の備えは? 「他事業所と『スタッフが動けない場合にお互いにカバーする』という相互支援の取り決めをしています。訓練や情報共有も行い、有事の際にもご利用者さんの安心につながる体制を整えていますね。」 ― 事業所名に込められた意味は? 「『ハウオリ』はハワイ語の“幸せ”と“時が来る”を組み合わせたもので、『幸せな時をご本人・ご家族と共に歩んでいきたい』という思いが込められています。その名のとおり、かゆいところに手が届くケアを目指しています。」 求職者へのメッセージ ― 訪問看護を始めたい方へメッセージをください 「一人で利用者さんのもとへ行くため、最初は不安だと思います。でも、必ず丁寧な同行研修から始まり、困ったときはすぐに相談できる環境があるので、経験の有無にかかわらず安心して働けます。子育て中の方や家庭と両立しながら働きたい方には、17時までの勤務は大きな魅力です。人との関わりを大切にできる方、そして高齢者と関わることが好きな方と一緒に働きたいですね。ぜひお待ちしています!」 インタビュアーより 亀田さんの穏やかで優しい語り口の中に、「地域の方に貢献する」という強い思いがありました。ハウオリ訪問看護ステーションは、訪問看護未経験でも安心して一歩を踏み出せる場所であり、家庭と仕事の両立を大切にしながら地域で看護を深めたい方にとって、心強い仲間が見つかる場所だと感じました。 事業所概要 事業所名:ハウオリ訪問看護ステーション所在地:東京都目黒区中央町2-30-11 学芸大KYハイツ302号室 事業所紹介ページ:https://ns-pace-career.com/facilities/14537 この記事を読んで「訪問看護、自分にもできるかも」と感じた方へ 「もっと患者さんと関わりたい」「自分らしい看護を実現したい」そう感じている看護師の方は少なくありません。 NsPace Careerナビでは、訪問看護の現場で働く看護師のリアルな声を多数掲載しています。 精神科訪問看護で活躍する看護師の声 未経験から訪問看護を始めた体験談 育児と両立しながら働く現場の実例 各ステーションの教育体制・チーム文化 さらに、キャリアの悩みやモチベーション維持のコツなど看護師として働くうえで役立つ記事も充実。 「自分に合う訪問看護の職場って、どんなところだろう?」そのヒントが、きっと見つかります。 ▶ 他の訪問看護師インタビューを読むhttps://ns-pace-career.com/media/ 記事提供:NsPace Careerナビ編集部

利用者の心に寄り添い、通じ合う看護を~チームでつなぐ、その人らしい暮らし~ユアーズ訪問看護リハビリステーション三郷 片岡さんにインタビュー
利用者の心に寄り添い、通じ合う看護を~チームでつなぐ、その人らしい暮らし~ユアーズ訪問看護リハビリステーション三郷 片岡さんにインタビュー
インタビュー
2026年4月21日
2026年4月21日

利用者の心に寄り添い、通じ合う看護を~チームでつなぐ、その人らしい暮らし~ユアーズ訪問看護リハビリステーション三郷 片岡さんにインタビュー

病気だけを看るのではなく、利用者さんの「生きがい」にまで寄り添う訪問看護を実践するユアーズ訪問看護リハビリステーション三郷。管理者の片岡さんが語る、現場で感じた喜びと課題、そして地域に根ざした看護への想いに迫ります。 【※本記事はNsPace Careerが事業所向けに提供している「特集記事掲載サービス」によるものです。取材・撮影・編集はNsPace Careerが担当しました。】 訪問看護への転身のきっかけは、地域医療への憧れ 私が看護師を志した原点は、生まれ故郷の熊本県にあります。幼少期に、無医村で活躍する保健師の姿に憧れを抱き「いつか地域で働きたい」という大きな夢を持っていたんです。九州の看護大学で学び、看護師・保健師・養護教諭の免許を取得した後、総合病院の病棟で20年間勤務しました。病院での経験は貴重でしたが、20年という節目を迎えたとき「新しいことに挑戦したい」という思いが芽生えたんです。そのときに在宅医療に関心を持ったことが、キャリアの転機になりました。 当時、訪問看護に対しては「ひとりで訪問し、ひとりで判断する」というイメージがあり、正直なところ不安を感じていました。そのため、まずは在宅医療の現場を知るために、診療所の看護師として1年間勤務しました。在宅で医師の診療の介助を経験し、地域での医療の実際を肌で感じることができましたね。 しかし、訪問診療は治療がメインであり、利用者さんと深くコミュニケーションを取る機会が限られていると感じました。私が求めていたのは、治療だけでなく、利用者さんの『生活に寄り添う看護』でした。この経験を経て、より利用者さんの生活に深く関われる訪問看護へと転向することを決意したんです。 当ステーションに入職して5年になりますが、訪問看護師としての道を歩み始めてからのことを振り返ってみると、この仕事が私の看護観と深く結びついていることが実感できますね。 「ユアーズ訪問看護リハビリステーション三郷」の強みについてお話しされる片岡さん リハビリ職との強力な連携体制で、利用者の生活全体をサポート 当ステーションでは、現在、私を含め4名の訪問看護師が在籍しています。利用者さんの対応は担当制ですが、利用者さん一人ひとりの状況をチーム全体で把握し、看護の質を向上させるために、週に一度はナースカンファレンスを実施しています。このカンファレンスでは、症例検討はもちろんのこと、日々の業務で困っていることや相談したいこと、新しい疾患に関する勉強会なども積極的におこない、看護師全員で学びを深めていますよ。 ただ、日々の困りごとを、リアルタイムですべて共有するのは難しいのが現状です。そのため、スタッフ全員が毎日、朝の記録を確認するようにし、情報共有を補っています。 当ステーションの強みは、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などのリハビリスタッフが多く在籍していることです。非常勤を含めると看護師よりもリハビリスタッフの人数が多いため、地域では「リハビリといえばユアーズ」というイメージも定着しているようです。私が入職する前からリハビリスタッフが多数在籍しており、当事業所の特徴となっています。 私たちは、看護師とリハビリスタッフが常に密に連携を取り合い『病気だけをみるのではなく、生活全体をみる看護』を実践しています。病気に関する不安は看護師が、そして日常生活の動作や生活環境に関する不安はリハビリスタッフが、それぞれの専門性を活かしながら利用者さんをサポートすることで、生活の質の向上に貢献できると考えています。この連携体制があるからこそ、一時的なケアにとどまらず、利用者さんの継続的な生活を意識したサポートを提供できているんです。 柔軟な働き方と、教育体制の構築にも注力 当ステーションの利用者さんは、慢性疾患が中心で、医療依存度が低めの方が多いです。現時点では、小児科や精神科の対応はしていません。働き方も柔軟で、時短勤務や一時帰宅が可能なんですよ。私自身、2歳児を育てながら勤務しています。子育て世代のスタッフも多く、協力し合いながら働ける環境なので、ワークライフバランスを重視した働き方ができるのではないでしょうか。 また、訪問看護が初めての方やブランクのある方でも安心して働けるよう、教育サポートには力を入れています。看護技術に関しては、チェックリストを活用しており、未経験の手技があれば、必ず私を含むほかのスタッフが同行訪問でサポートする体制を整えています。そうすることで、さまざまな経験を持つ看護師が、それぞれの得意分野を活かしつつ、必要に応じて新しい技術を習得できるんです。 心に寄り添う看護とは。訪問看護の魅力とやりがい 訪問看護のやりがいは、なんといっても利用者さんの心に寄り添い、通じ合う瞬間です。病院では難しいような、利用者さんの『生きがい』や『希望』に深く関われることも、訪問看護ならではの魅力だと感じています。 たとえば、以前、終末期の利用者さんから「最後にタバコを吸いたい」という希望があったことがありました。病院では、病状の悪化を防ぐため、タバコや甘いものの制限が厳しいのが一般的です。一方で在宅では、その方の最期の願いを叶えることができる場合があります。 今回のケースでは、医師やご家族と十分に相談したうえで、私たちがそのお手伝いをさせていただきました。利用者さんはご自身でタバコを持つことも難しい状態でしたが、私が火をつけて寄り添いながら支えることで、その方の大切な最期の願いを叶えることができました。奥様も「好きなことをやらせてあげたい」というお気持ちでしたので、見守りながらサポートすることができたんです。病院ではなかなか許されないことですが、在宅だからこそ、利用者さんの最期の願いを叶えることができ、私たちも大きな喜びを感じました。 このように、時間に追われるのではなく、利用者さんの生活に合わせたケアができること、そして自分の看護観を大切にしながら、最大限に力を発揮できるフィールドであることも、訪問看護の大きな魅力ではないでしょうか。訪問看護は『待っていてくれる人がいる』仕事であり、利用者さんから頼りにされ、心を通わせる瞬間に、大きなやりがいを感じることができます。 「ユアーズ訪問看護リハビリステーション三郷」の事務所 見えないニーズを拾いたい。地域に根ざしたステーションを目指して 今後のビジョンとして、私は単なる訪問看護にとどまらず、地域にまだ存在する『困っているけれど声を上げられない人』を助けたいと考えています。訪問中に「知らない家の中にも助けを求めている人がいるのではないか」と感じることがあるんです。依頼を受けた方に看護を提供するだけでなく『地域の健康相談室』のような活動を展開し、潜在的なニーズを持つ方々を地域で支えていきたいと考えています。とくに、高齢化が進むUR団地など、地域が抱える課題にも積極的に介入していきたいです。 外部の多職種連携においては、とくにケアマネジャーとの関係性を重視しています。利用者さんにとってより良いケアを提供するためには、職種の垣根を越えた信頼関係が不可欠です。そのため、担当者会議にはできる限り出席するようにしており、全体の視点から利用者さんを見つめることを意識しています。 また、月に一度作成する報告書も、居宅介護事業所へ出向き、あえてケアマネジャーへ手渡しで届けるようにしています。これにより、報告書に記載された内容だけでなく、直接顔を合わせて情報交換する機会を作り『顔の見える関係』を築くことができるんです。職種の垣根を越えて気軽に相談し合える信頼関係を構築したいという考えをスタッフも理解してくれ、積極的に取り組んでくれています。直接会うことで、利用者さん以外の、地域の困りごとについても相談しやすくなり、より広範囲で地域の方々をサポートできると信じています。 インタビュアーより 訪問看護師として、利用者様やご家族だけでなく、地域全体を支えたいという熱い想いをお持ちの片岡様。多職種を尊重しながら、より良いケアを提供するために精力的に行動しておられる姿が印象的でした。「病気だけでなく、生活全体を支える看護」に携わりたいとお考えの方におすすめのステーション様です。興味をお持ちの方は、ぜひお問合せください! 事業所概要 ユアーズ訪問看護リハビリステーション三郷(埼玉県三郷市) 住所:埼玉県三郷市三郷1-30-10 運営方針・理念:ご利用者様とご家族様に寄り添い、心のケアを大切にしたコミュニケーションを第一に、安心して在宅療養を続けられるようサポートいたします。 また、スタッフが一人ひとりの利用者様にきちんと向き合い、やりがいを持って働ける環境づくりにも努めています。ご利用者様とご家族、そして働くスタッフの誰もが明るく自分らしく過ごせるよう、まごころを込めた看護・リハビリ・介護支援を提供してまいります。 事業所紹介ページ:https://ns-pace-career.com/facilities/14854 この記事を読んで「訪問看護、自分にもできるかも」と感じた方へ 「もっと患者さんと関わりたい」「自分らしい看護を実現したい」そう感じている看護師の方は少なくありません。 NsPace Careerナビでは、訪問看護の現場で働く看護師のリアルな声を多数掲載しています。 精神科訪問看護で活躍する看護師の声 未経験から訪問看護を始めた体験談 育児と両立しながら働く現場の実例 各ステーションの教育体制・チーム文化 さらに、キャリアの悩みやモチベーション維持のコツなど看護師として働くうえで役立つ記事も充実。 「自分に合う訪問看護の職場って、どんなところだろう?」そのヒントが、きっと見つかります。 ▶ 他の訪問看護師インタビューを読むhttps://ns-pace-career.com/media/ 記事提供:NsPace Careerナビ編集部 NsPace Career

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