記事一覧

2023年7月19日
2023年7月19日

ペルソナ

英語の"persona"に由来。演劇などの登場人物、文学作品における語り手などを意味する言葉。マーケティング用語としては、「その商品やサービスのターゲットとなりうる架空の人物像」という意味合いを持ちます。ここで言う「ターゲット」とは、商品やサービスを販売する際、標的とする「想定顧客層」のことですが、そのターゲットの具体的な特徴を「人物」にまで落とし込んだのがペルソナです。ターゲットは実在し、ペルソナは実在しないという違いもあります。 ペルソナはターゲットとなる人々の特徴を集約したひとりの人物、あるいは複数の人物であり、ペルソナ自身やその活動傾向を適切に想定できれば、企業が効率的にマーケティングを行うことができます。ペルソナは人物ですが、「ペルソナを設計する・設定する」といった言い方をします。ペルソナの設計にはあくまでもターゲットに関する多くの情報(年齢、性別、職種、家族構成、収入など)が必要であり、そこから人格や価値観、ライフスタイルなどを導き出すことで、「存在しないが、現実的な人物」とすることが重要です。

2023年7月19日
2023年7月19日

ベネフィット

英語の"benefit"に由来。ベネフィットは直訳で「利益・恩恵」という意味がありますが、特にマーケティング業界では「顧客が商品やサービスを通じて得られる価値」を指します。たとえば、食品を購入することで顧客は商品を手にしますが、ベネフィットはその商品により「お腹がいっぱいになった・甘いものを食べて気持ちが満足した」といったことに値します。 医療において言及されるのは「ベネフィットとリスク」というセットになった概念です。医薬品や医療機器の使用、医療行為を受けることによって症状を回復させられるというベネフィットを得ますが、このベネフィットには常に「薬の副作用」や「医療機器の不具合」、「治療による身体的・心理的負担」などのリスクが伴います。しかしながら、リスクを完全に排除すればベネフィットを得ることもできなくなってしまうため、それぞれのバランスを取って選択することが重要となります。この調整を取ることを、「リスクベネフィットバランス」と呼ぶことがあります。

2023年7月19日
2023年7月19日

ブランディング

自社のビジネスのターゲットとなる人々が、自社の商品・サービスを同業界における他社のものと明確に区別して認識できるポジションをつくるための活動のこと。商品の名称やロゴ、キャッチフレーズやシンボルマーク、店舗デザインなどを用いて「ブランド」をつくり、それを「〇〇(商品・サービス)といえば〇〇〇〇(ブランド名)が思いつく」といったように、強く認知してもらうことが目的です。 いわゆる高級品に限らず、なんらかのイメージに結びついてすぐに連想できるほど認識されているものであれば、ブランディングは成功しているといえます。また、こういったブランディングが成功すれば、長期にわたって顧客を呼び寄せ、企業価値が高まります。

2023年7月19日
2023年7月19日

インフルエンサー

英語で"influencer"と書きます。主にインターネットでの発言力があり、人々に広く影響を与えることができる人物のこと。芸能人やモデルなど、もともと知名度が高い人のみならず、SNSなどで活躍する一般人も含みます。商品者の購買意思決定に大きく関与するため、企業マーケティングにおいても重要視されるようになりました。企業からインフルエンサーに商品の宣伝や客観的なレビューの投稿を依頼することもあります。特に専門知識の有無を問うことはなく、「そのジャンルに詳しい」といったレベルでのインフルエンサーも多く見られます。 なお、インフルエンサーと近い言葉に中国の「KOL」(Key Opinion Leader/キーオピニオンリーダー)があります。中国人消費者に対し、特定のジャンルで商品の販売促進に影響力を持つ人のことです。インフルエンサーとは、その分野で専門的知識を持っているかどうかの違いがあります。

× 会員登録する(無料) ログインはこちら